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新日記
2002年 1月
−31日−
 インパクト最優先!!
 ということで今回の表紙は作成された。一ヶ月半ほどあのままで行く
 あのポスターデザインは、この Web の表紙にする分には、インパクトがあって非常に良いのだが。広告としてはどうなんだろうか?という疑念は頭から離れないが。



 話を本題に戻して、今年もやるよ来月私が期待する映画で今思い付くヤツ。

 クリストフ・ガンズ「ジェヴォーダンの獣」。仏で実際に起きた謎の事件を、サム・ライミとジョン・ウーを愛するガンズが映画化。
 ジェラール・クラブジック「WASABI」。「TAXi」製作チームによる、日本で撮影された仏映画。「キス・オブ・ザ・ドラゴン」に続くアイドル映画では?という疑念が頭から離れない。
 ジョン・キャメロン・ミッチェル「ヘドウィグ・アングリーインチ」。性転換手術のミスという悲劇を背負った男の物語。らしい。今一つ内容が見えないのだが、予告編の画からただよう異様なパワーがポイント高し。
 イ・ジェヨン「情事」。韓国で撮影された不貞のラブロマンス。内容が「不実の愛、かくも燃え」と被っている...感じがするので、比較するとお国柄が見えそうな気がする。

 邦画では、田中光敏「化粧師/kewaishi」。はたしてあのキャスト、あのスタッフで本当に時代物が撮れるのか!?疑問は尽きない。原作とは別物らしい。未読なので影響ないけど。
 長澤雅彦「ソウル」。「ホワイトアウト」と「シュリ」のスタッフによるアクション映画。どう考えても「シュリ」のスタッフだけで撮ったほうが面白そうだ。
 中原俊「コンセント」。田口ランディの小説は、ラストが放り投げてあってそれがまた小説全体に漂う怪しい雰囲気を加速させていたが、映画ではどうするんだろうね。

 私自身はすでに見てしまったのだが「地獄の黙示録 特別完全版」「オーシャンズ11」「助太刀屋助六」も公開される。
 すでに公開されている映画では、「ラットレース」「ベン・ハー」などもある。
 とは言え、大作での期待作がない来月は、どれを見に行くのか、どれを切り捨てるかの判断が難しそうだ。
 その日のノリとテンションと金券ショップで売っているチケットで決定か!?


−30日−
 本日更新した「レイン」の映画批評を持って2001年の「映画批評・壱」の更新を凍結する。
 とは言え一部の作品は DVD を購入次第書くだろう。なにげに気に入っている「クイルズ」とかな。
 「伊能忠敬」もビデオでレンタルした後に書くかもしれん。実はほとんど書き終わっているのだが、確認したいことがあってあげられないのだ。
 「COWBOY BEBOP」や「愛のエチュード」の批評も上げてくれという意見はあるのだが、ちょっと書いてる時間が無いな。


−29日−
 もう...だいぶん前にでた「ニュートン」3月号を読む
 ちなみに月刊誌。これも説明にちょっと困る雑誌だな。考古学から宇宙まで取り扱う自然科学系の解説雑誌と言うべきか。

 今月の特集の一つが、「貿易センタービルはなぜ崩壊したのか」ということを技術面から解析している物がある。読んでみると分かるが、内容としては「どのようなプロセスを経て崩壊したのか?」と考証している。
 非常に興味深い。

 ここでその内容を記すにはあまりにも情報量が多すぎるので、興味のある人は読んでみることをお勧めする。
 雑誌の性質上、まず間違いなく図書館にあるだろうから、読むのは難しくないと思う。
 冗長性が、いかに重要なことかが、激突から崩壊までの一時間に集約されている。技術に興味がある人であれば、その重大性を知る上でも読んでおくでき内容だ


−28日−
 時間それは束縛である
 午後11時から翌朝8時までの時間。それがテレホーダイタイムすなわち束縛の正体だ。

 束縛を破る方法はいくつかある。場所によっては、それほそいくつもある。
 しかし、地平線まで田んぼの広がる我が住家には二つの方法しかない。
 フレッツADSL と、フレッツISDNだ。

 ADSL には問題がある。電話局と自宅までの距離だ。
 我が家は2.6キロ。品質的にはギリギリだ。それにコストの問題がある。
 そんなわけでフレッツISDN を私は選択した

 そして、本日より稼動開始。
 時間という名の束縛を開放された私は、ついにオールタイムネット野郎となったのだ!!
 なのになぜだ!?本日自宅にたどり着いた時にはもうテレホタイムじゃねぇか!!
 く、初日は意味無しじゃん!!


−27日−
 野上照代・責任編集「黒澤明 天才の苦悩と創造」購入 & 読破
 黒澤明が「トラ!トラ!トラ!」の撮影において、いかに米の映画製作システムと揉め、東映の撮影システムと揉め、プロデューサーと揉め、結果として監督を下ろされたのかが当時のスタッフの対談により克明に記されている
 その後、監督が変わって完成した「トラ!トラ!トラ!」が、ただの戦争アクション映画となりはてた (決して悪い映画なのではない、ただ良い映画ではない) ことを知っている今の観客として言おう。
 ここに書かれた脚本を、そのまま映像化すればそれだけでもおだいぶ良い映画になったんじゃねぇか?と。

 ただ、たしかにこの脚本と画コンテ通りに画を作ったらものすごい製作費用になってただろうが。

 なお、映画製作の困難と監督の苦労を知る、という意味では、エレノア・コッポラ「『地獄の黙示録』撮影全記録」より面白い。


−26日−
 河森正治「イーハトーブ幻想 KENjIの春」の DVD を見る
 価格が3800円と、アニメーションにしては押さえられているからだろうか?マスタリングが悪い!!
 その上、ビットレートが低いんじゃないのか?えらくノイズが見える。
 たしかに、セルワークや、途中で挿入されるペンシル画やフェルト画の部分は仕方ない部分もある。あぁ言う画は、構造的に MPEG 圧縮に向いていないのだから。
 しかし、MPEG 圧縮に最適なフル 3D-CG シーンでノイズが見えるのは問題じゃないか?
 私の見間違いであって欲しいのだがインターレースノイズまで乗ってるように見えるぞ。もしそうなら、FPS の調整をしていないということで、それつつまりただの手抜きだ。

 うぅ、好きな作品だけに悲しい...
(注・「COWBOY BEBOP」のマスタリングは格別良くないが、悪くも無かった)


−25日−
 今月の「プレミア」日本語版にマコ・イワマツのインタビューが掲載されている。
 昨年は、感動の人生教訓映画「パール・ハーバー」に出演するなど活躍の激しい彼は、はたしてどんな思いを抱いているのか!?
 などと思っていたが、彼もあの映画は駄作だと考えていることが分かった
 イワマツ曰く



 「(自分の演じた役に)山元五十六という名前を付けたのかも分からない



 んだそうだ。しごくもっとも。
 あれなら、歴史的には、むしろ南雲中将の方がしっくりきそうな場所も多かったし、それ以前に猿渡馬鹿之助か馬野鹿衛門の方がしっくり来る脚本に思える。
 私が劇場で吹き出した、青空の下での作戦会議というシーンに関して「いくらなんでも」と言ったところプロデューサーと監督曰く



 「マイナーディティール(だから問題ない)



 その程度の感覚でやればあの凄惨な完成度もうなずける
 個人的にはここで「マイナスディティールだから問題ある」という洒落っ気が欲しかったが、商業誌でそれは無理だろう。
 なお、本人は出演作品で一番好きなのは「砲艦サンパブロ」だそうだ。確かにあの作品は傑作であった。


−24日−
 渡辺信一郎「カウボーイビバップ 天国の扉」DVD 発売日は明日なので今日買う
 文章が、どこか致命的に間違っているような気がするが気にするな。
 ついでに河森正治「イーハトーブ幻想 〜KENjIの春」本田猪四郎「ガス人間第一号」の DVD も明日発売なので今日買う
 ついでに、2月22日発売予定の青山真治「ユリイカ」の予約もする。
 返す刀で、昨日ぶっ壊れたヘッドフォンの代りも買う
 物欲にまみれた本日である

 新たなるヘッドフォンを試さねば!!ということで早速「カウボーイビバップ」観賞開始!!




「煉獄を知っているか?
 天国と地獄の間にある場所だ
 そこは天国に入れず
 取り残されたものたちが苦しみつづける場所
 そう、この世界のことさ」





 やっぱり悪役のカッコよさだよね、こういう作品は。
 まぁ一番好きなのは渋い脇役。この作品で言なればジェット・ブラックなんだがな。


−23日−
 「勝手に宣伝計画」を待機状態に変更。最近まったく更新してなかったし。他にも、まぁ事情があってな。

 武智三繁「あきらめたから、生きられた」購入 & 読破
 昨年夏に、小型の漁船で太平洋を37日間漂流しまさに奇跡的に救助された武智三繁の漂流記

 インタビューをまとめたと思われる内容で、構成上のミスだろう、書き手と話し手の主観が入り乱れるところもある。もっとも、それで混乱することはないだろうが。
 なにぶん、洋上では一人しか出てこない故、混乱する要素がないのだ。文章そのものが簡単だというのもあるが。
 こう書くと語弊が有りそうだが実に面白い興味深い本と言える
 「どうせ死ぬんだけど、まだ生きてるし。生きまだ動けるから、まぁやっとくか」とか「死ぬまでは、生きてみようか」という、肩の力を抜いた生き方が、それであるが故に生きられたというあたりが特にな。


−22日−
 ヒューズ・ブラザーズ「フロム・ヘル」☆☆☆
 あまりにも有名な切り裂きジャック事件を映画化。とは言え、リアリティーよりも物語性を優先。
 この映画の最大の欠点は切り裂きジャックの事件そのものがかなり弄繰り回された事件だということだろう
 ある程度のリアリティーを持たせれば、当然あっと驚く新事実等というものは使えないし、結論もそう驚くに足るものではなくなる。それはつまり、ミステリー映画で重要な先の見えない緊迫感が薄れるということだ。
 その割には頑張ったと言えるかもしれん。
 それに、一番最後に某有名人 (実際の事件で) が死んだときは心底驚いた。殺しちまうか、おい。事件についてある程度知っている人間だと、あのラストは絶対に想像できないんじゃないか?

 特徴的なのは、カメラワーク。
 冒頭のステディカム多様は鬱陶しかったが、映画全体を通して込み合った街中が多い割に、カメラが結構動いていたしな。


−21日−
 ココにきて一気に崩壊を始めた「仮面ライダーアギト」に絶望しつつ次にやる「仮面ライダー」はもっとひどそうだという事実の前に、「仮面ライダー」の希望はどこにもないのか!?という思考に侵される今日この頃。
 あ、今年中に製作されそうな「仮面ライダークウガ 劇場版」があったな。信じてるから裏切るなよ。

 あ、「ロード・オブ・ザ・リング」は全米公開四週目にして、ついにトップの座から落ちた。それでも現在三位。
 ここからどこまで粘れるかが、興収の分かれ目だ。


−20日−
 中田秀夫「仄暗い水の底から」☆☆
 終わり良ければすべて良し。これを帰納法的に考えればこうなる。終わり悪けりゃすべて駄目!!

 中盤までは猛烈な恐怖描写で


 「おぉ、やっぱり黒沢清と中田秀夫がいれば日本恐怖映画はまだ行ける!


 と思わせる。はっきり言おう、ここまでは☆☆☆☆☆だろうと思っていた。欠点はあるが、まぁ良いや。物語そっちのけで恐怖描写に徹してるから。と。
 そう思わせていた映画は、物語が収束を始めた瞬間崩壊する。


 「あ、日本恐怖映画最後の牙城は黒沢清だ


 良い点はあるが、それをはるかに越える駄目な部分。
 恐怖描写そっちのけで物語を、よりによって台詞で語り出した瞬間、すべてのすべての感想は逆転し「とりあえず、演出から物語からすべてを出直せ」という思考で頭が汚染される。
 一気に映画の評価は☆にまで下落した。さし引いて☆☆。終わりが悪いのは駄目なのさ。
 あ、黒木瞳を始めとし、役者陣営は見事な演技を見せてくれる。


−19日−
 エドゥアルド・ノリエガ「パズル」のビデオを見る。☆☆
 物語は面白いし、画も凝ってるけど、冒頭にしかけた展開の無理が最後までたたってないか?
 はたしてここまで計算尽くで状況を構築することが出来るのだろうか?
 いくらなんでも、現実離れしすぎてないか?仮にも現代を舞台にしていてこの展開はいかがなものかと、私は思うね。
 あ〜、そういう意味ではデビット・フィンチャー「ゲーム」の感想に近いかも。


−18日−
 先日発売された「ゲームラボ」に、昨年末に行われた(って、まだ一ヶ月もたってないけどさ)狂乱の宴こと「東京ペディション」の写真が掲載されている。

 実は、一昨年2000年の時は「ラジオライフ」の方には私と OguKazu の馬鹿面が掲載されてしまったのだが、今年は...乗ってないようだ
 「ラジオライフ」の方に乗っている可能性があるので、これは明日にも購入して調べねば。
 まぁ今回は正面から撮られた写真がないから大丈夫だろうとは思うのだが...恐ろしいからねぇ。万が一載ってるとさ。


−17日−
 通勤途中で見た車内広告につられて「週間SPA!」を買う。この雑誌を買うのは...初めてだな。
 引かれた内容。

 特集「なぜ、ボクらは[泣けるエロゲー]にハマったのか!?」

 目を引いたのは次の三箇所。

其ノ壱
 “萌え要素”の解説に、比較として「新世紀エヴァンゲリオン」の話が。

 「ユーザーはエヴァの世界観物語にのめりこむというよりも例えば女性キャラ綾波レイ(中略)といったキャラクター構成“要素”に影響を受けた

 ...知らなんだ!!
 私のように「うぉ、特撮節!!」とか「これは何某のパクリか(ニヤソ)」。
 などと思っておったのは極少数なのですか!?そーだったんですか!?回りと話がかみ合わない訳だな、こりゃ。


其ノ弐
 「本物の恋愛であってもエロゲーであっても「泣き」に違いはない」

 本物の恋愛体験において、失恋はアイデンティティの崩壊であるとも言われる。実際問題としてフラれた時の衝撃はそりゃぁ大変なものだ(いや、過ぎ去ると笑い話にできるし、笑い話にするけどな。いくらでも)。
 正直なところ、二次元でそこまでの衝撃が発生するか?しない...んじゃ...あ、なんかネットで加熱していらっしゃる方々を見ると...うわっ


其ノ参
 ある意味、一番のけぞったのが卯月妙子 (“伝説的カルトAV女優にして、ストリッパー、マンガ家の顔を持つ”転載) のゲームプレイ感想
 「妹に恋愛感情を抱き」「悶々と悩みつづける主人公」などの文章から、そのイタさ故に全国のお兄ちゃん属性を悶絶させた (らしい) 「加奈〜いもうと〜」であると思われるが、その感想はおそらくほとんどのプレイヤーを敵に回すものなのではなかろうか?


 「悩んでないで押し倒せ!」


 恐るべき理論だ。いや押し倒すのはイカンだろうと個人的には思うのだが、その前後の身もフタもない発言を読むと、なるほどそういう視点もあるのかと...
 しかし、もしこのゲームが「加奈」だとすると、押し倒すとそのまま死にそうな気がするのは私だけか?
 そうじゃなくても押し倒すのはイカンと思うけどな。


−16日−
 確かに私も悪かった
 “あ゛〜目がいてぇ〜”などと思って、軽く上を向いて目頭をてで押さえて目を閉じ。
 一瞬のことだからとそれを歩きながらやっていた私も悪かった
 しかし、だがしかし。





 「電車に間に合わない〜」





 という声に反応して目を明けたら、次の瞬間わき目もふらずに女子高生三人が突撃してくるなどと誰が予想できよう?
 そのうちの一人の肩が、ショルダータックルして炸裂するなど神ならぬ身の私に予想できるはずがあろうか!?

 よもや、自分の口から。





 「ゴフッ!!」





 などという音が漏れるとは思わなかったぞ!!女子高生に吹っ飛ばされるなど、考えもしなかったぞ!!
 女子高生は前方未確認ではあったが礼儀は知っていたようで、謝罪してから歩いて駅に向かって行った。

 痛み引き換えに平穏に終わったことにせめてもの救いを見るか。これでイチャモンつけられたらたまらん。


−15日−
 私がとてもとても期待している映画、ピーター・ジャクソン「ロード・オブ・ザ・リング」は全米で快進撃を続けている模様
 四週連続興収トップってのはいやはや、驚いたねどうも。

 一部では「ハリーポッターと賢者の石」と「ロード・オブ・ザ・リング」が、客の取り合いになるのでは?という予想もあったようだが、心配御無用。「ハリー・ポッターと賢者の石」は順調にランキングを落としている(それでも全米トップテン十週連続というのはすごいことだが)。
 そもそもファミリー向けの「ハリー・ポッターと賢者の石」と、シリアスな「ロード・オブ・ザ・リング」では、客層が根本的に異なるのではなかろうか。
 私のような映画ファンは、どうせ両方とも見に行くのだし。


 ちなみに日本では両方とも松竹・東急系で公開
 全米では「ハリー・ポッターと賢者の石」はワーナー・ブラザーズ「ロード・オブ・ザ・リング」はニュー・ライン・シネマ
 両方ともバックにいるのは AOL タイムワーナー

 おそるべし商業戦略。


−14日−
 ピトフ「ヴィドック」☆☆☆
 ビジュアルは綺麗だし面白いしすごいなと思うけどそれだけ
 物語が何をやりたいんだかさっぱり分からない
 それとも、あの展開を見て犯人が誰だかを当てさせようとしていたとでも言うのだろうか?
 ビジュアルを見せたいのも分かるけど、それならそのための物語をもっときちんと作り上げようよ。

 ちなみにパンフレットはプレス資料とほとんどまったく同じ物(なんでプレスを持っているのかは突っ込まないように)。
 違うのは、この映画ではじめて使用された(「スターウォーズ エピソード2」でも使用されている)ソニーのデジタル24P カメラ「HDW-F900」開発者の解説?というか採用までの道のり?みたいな一文が乗ってるのと、表紙がハードカヴァーではなくソフトカヴァーだという二点のみ。

 アモス・ギタイ「キプールの記憶」☆☆☆☆☆

 煽り立てるような音楽も、画も無い。

 うなりをあげる戦車の音
 大地を穿つ砲火の轟き
 耳を覆いたくなるようなヘリの音
 そしてなによりも戦争のむなしさがここにある


−13日−
 棚の奥から発掘された「機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光」のビデオを見る
 なぜ今更!?と言うこと無かれ。だって棚から発掘されたんだもの。
 う〜む。OVA を無理矢理縮めただけあって、ただでさえ問題の多かった物語が、“多い”というレベルを通り越して“だらけ”になってしまっている。

 にもかかわらずこのジオン軍のカッコ良さはいったい何なんだろうか!?
 連邦の腰抜けどもはどーでも良いが、ジオン軍再興を目指すデラーズ閣下とガトー少佐はカッコ良すぎるというものだ。

 昨日今日とビデオ鑑賞日と化しておるな。まぁ昨日は「奇蹟の輝き」を見た他はほとんど一日中寝ておったのだが。


−12日−
 なにげに見ていなかった「奇蹟の輝き」☆☆☆を見る
 とりあえず、冒頭のロビン・ウィリアズムは年齢的に無理があったと思います。
 宗教的善悪を追求せずに天国と地獄を作り出したのはすごいと思います。

 断じて、奥さんは地獄に落ちた割に生活の場所を自分で選んでいたりするのはなんでかな?とかそういう細かい不備の多さがつらかったなんつーことはないです。ないですって!!
 最終的な感想としては、デジタルエフェクトされた画はとてもとても綺麗です。
 以上。つーかそれ以上の内容じゃねぇだろう。


−11日−
 「踊る大捜査線 THE MOVIE」で身代金受け渡し場所として使用されたり、「クロスファイア」で最終決戦場にされたりしていた遊園地、横浜ドリームランドが閉鎖される
 やはりなぁ、真っ昼間に大規模な映画撮影をやってるから、よほど人が入っているか、全然人が入ってないか。不況を考えると後者であることは容易に想像できるしなぁ。

 実は祖母の家が近くにあり、夏休みになると花火が美しく見えたりしたなぁという感傷的な想い出にあわせて、呪われし我が過去も封印された場所でもあるのだ。
 そう、思い起こせば幼稚園のころ。
 あの遊園地で行われていたマーチングバンドの演奏を聞いた私は言ったそうだ。





 「せいぶけいさつだ!」





 たぶん「ワンダフルガイズ」(分かんねぇか?) のことだろう。う〜む、私は幼稚園児にして「西部警察」にはまっていたか!!
 しかも親の証言によると「幼稚園で習った曲以外では、おそらく始めて覚えた曲」なんだそうな。呪われておる。

 ...その地が封じられるのかと思うと、さすがにちと寂しいな。
 行きたいが、ちょっと遠いしなぁ、さすがの私と言えども一人はむなしすぎるしなぁ。


−10日−
 中村恵里加「ダブルブリッドVII」購入 & 読破
 こっちで来たか!!そうか、こっちで来たか。情け容赦の無い道を選んだか!!
 良いね良いね良いね!!
 この血みどろの展開!!すでに単純なハッピーエンドへの道が閉鎖されたこの状況!!
 あとは、優と赤川の行動か。空木をどのタイミングで出すのか。そして、太田をいつ、どういう理由で“傍観者”の座から引き摩り下ろすのか。まぁこれはすでに複線がチラホラと見えるけど。

 これで、前に言ってた「テーマは“愛”」を勘違いして愛の力でいきなりハッピーエンドにしたら私は怒るよ激怒だよ
 最後まで、この情け容赦の無い展開を保持することを期待しているぞ。


− 9日−
 昨日米国で発表された i-Mac が東京は有楽町で見られるという(駅前のビックピーカン)。
 ふむ。有楽町のビックカメラか。帰り道ではないか!!早速襲撃

 新型 i-Mac はディスプレイと本体が分離している。
 外見は、そう、丸餅に液晶ディスプレイを挿した感じだ。
 その丸餅のサイズは尋常ではない。写真は斜め上から撮られているものが多くだまされやすいが、本体のサイズは不気味なほどにデカイ。冷静に考えてみれば、液晶ディスプレイを細いアーム一本で支えるんだから小さいわけがないんだがな。
 なお、一部では「肉まん」という意見も出ているようだ。

 ディスプレイたしかに薄いさすが液晶。けど、私は液晶って時点でダメ (寿命と画質と価格のバランス面で、CRT を使っている) なので却下。どうせ私がプライベートで Mac を使う可能性はないだろうから関係ないが。

 全体的に見ると、さすが G3 以降やたらとデザインに凝ったアップル社という感じを受ける。非常に見た目は良い。拡張性やマニアックな使い勝手を犠牲にしているとは言え、ターゲットとしている客層を考えるとそれは妥当だろう。
 あとは、CUBE の悲劇が繰り返されないと良いなジョブズ!!


− 8日−
 今日はねぇ、行きも帰りも、電車の中で爆睡したんだよ。
 つまり、なにを言いたいかというとだねぇ。ネタが無いんだよネタが!!
 いくら私でも毎日毎日オチのつく人生を歩んでいるわけではないということだな。うん。
 つーことで、なに?今日はおしまい。


− 7日−
 知っていてもまったく何の役にも立たない知識がある。知らなくとも、生きる上でなんら困らない知識がある。私はそんな知識が大好きだ!!
 ということで、上野駅の本屋で見つけた大久保義信「戦闘糧食の三ツ星をさがせ!」購入
 簡単に解説すると、世界各国軍隊の野戦用携帯食を比較するという本だ。

 まだ最初の方しか読んでいないのだが、これがものすごい面白い
 作者が楽しんでいることがひしひしと伝わってくる文章と言い、その評価対象が「量、味、調理性、携帯性」というのも、コンセプトに真正直だ。
 2300円というのはちょっと高いけどな。


− 6日−
 このWeb の改装はもうちょっとかかってしまう模様
 本当は正月休の間に終わらせられえば良かったのだが、そう上手く行かないのがこの世の常だからな。
 いや、本日昼まで爆睡こいてた私が悪いっちゃぁ悪いのかもしれんが。
 だってものすごい眠かったんだもんよぉ!!

 ついでにOVA「ジャイアントロボ」全話を一気に見なおすなどという行動に出なければまた違ったのかもしれない。
 とどめに、2台ある「BIT CHAR-G」で親とレースに興じていた私が悪いのかもしれん。

 ...つまり、なんだ。
 今日一日かけてぞんぶんに怠惰な生活を送っていた私が悪いのかもしれんな。


− 5日−
 荒俣宏「帝都物語異録」購入
 この本、いまさらのように発売された「帝都物語」の解説本でありなによりも「帝都物語」復活のノロシである!!

 「帝都物語」とは、15年ほど前に刊行された小説で、角川のメディアミックス展開によって映画やら OVA やらコミックやらに移植された。
 帝都東京の破壊をたくらむ魔人、加藤保憲を主人公に据え、明治後期から近未来 (執筆当時) にかけて彼がたくらむ行動を追いかけるのだが、それが実際の歴史とリンクしている (関東大震災などの天災から、70年代の学生闘争等、多岐にわたる) という凝った内容の物語である。

 今回の本では魔人加藤の過去の話が短編として描かれるほか最近ブームの陰陽術の解説(おそらく帝都物語は、陰陽術を日本の一般レベルで広げた最初の小説)も異様に充実している
 それはとてもとても楽しい内容である。
 なお、近いうちに「帝都物語」の新シリーズが始まるなどという、すさまじい記述もある。楽しみだ。


− 4日−
 クリス・コロンバス「ハリー・ポッターと賢者の石」☆☆☆
 一生懸命原作をなぞった結果、ジェットコースターファミリームービーとも言うべき猛烈な速さで物語が進む。
 おかげで豪快な説明不足がそこらじゅうに見られる。おかげで原作を読んでから劇場に行け!!という作り方になっている。
 その割に、原作で「あ、見てぇかも」というエピソードがあったり無かったりするんだがな。

 なお、スネイプへの疑惑誘導はキャスティングの勝利。アラン・リックマンね...ふぅん。


− 3日−
 そんなこんなで、本日より枠付き版のみにデザイン変更がなされた。
 まだ手を入れるけどね。あ、i-Mode 版は更新するのにあまりにも手間がかかるので閉鎖した。


 ロバート・ロドリゲス「スパイ・キッズ」☆☆☆
 おしい!!面白いのに面白いのに、全体的にパクリ方が甘い!!秘密基地への潜入なんていう大王道までやってくれるのにっ!!
 あ、最後に出てくる大物役者わたしゃ出てきた瞬間に大爆笑(ロバート・パトリックの出現も笑ったけど)。周りが静かだったのが疑問だったけどな。


 サリー・ポッター「耳に残るは君の歌声」☆☆☆。はい、サリー・ポッター?ハリー・ポッター?と思ったヤツは手を上げよう。
 やはりこの監督は己の映像と音楽に酔いしれとるように見えるんだよな。
 その上なんだこの甘ったるいだけの結末は。まぁ、ジョニー・デップがカッコ良くて(だって“白馬の王子様”を素でやって似合うんですぜ、この男)、クリスティーナ・リッチの相変わらずの不機嫌そうな顔の演技(しかも今回は大人の女性って感じですよお客さん)が良かったからよしとするか。


− 2日−
 一昨日から昨日にかけての怒涛の映画連続攻撃。
 さすがに脳の容量が限界にきた...わけではなく、ただ単に正月くらいゆっくり寝てぇ!!という気分だったので、一日のほとんどを寝て過ごす

 おかげですっきりした。
 ふぅ、これで明日からふたたび映画館に行けるというもの
 今年こそは、劇場襲撃回数を大台、100本に載せたいからな。まぁそんなに見たい映画があるのかどうか、そんなに暇があるのかとか、色々問題はあるが、せめて目標くらいは高く持たないとな。

 今日はこれでおしまい。だって寝てたからネタがねぇんだもの。


− 1日−
あけましておめでとう御座いまする

この狂喜に満ちた Web ページは
きっと今年も維持されると思うので
お付き合いいただけると
管理人冥利に尽きるというものであります

皆々様も
今年一年が良い年でありますように


 んでもって、早速今年一発目の映画に行く...前に昨年ラスト二本から。
 年越しイベントに行く前に、ちょろっと時間つぶし。

 佐藤信介「修羅雪姫」☆☆☆
 日本のアクション映画としては大健闘と言うべき完成度。単純に楽しい映画には仕上がっている。
 アクションシーンの迫力はトニー・イェンの功績のような気もするが、主演の釈由美子も思ったよりきちんと体が動いてる。
 物語そっちのけで、ただアクションシーンを楽しむ分には面白い。そういう映画が日本で生まれたことは評価する。

 そのまま渋谷に移動して年越しイベントに突入。一発目はオキサイド/ダニー・パン「レイン」☆☆☆☆
 地味な内容なのでそういう映画が嫌いなら見ないほうが吉。今一つ人間を描ききれていない部分があるが、基本を押さえた画面構成尾と編集。そしてなによりも“街”の撮り方の上手さはそれを補う。
 映画会社はただちに予告編とポスターを作り直せあれは犯罪だ!!

 年が明けて一発目は、スティーブン・ソダーバーグ「オーシャンズ11」☆☆☆☆。フランク・シナトラが撮った映画のリメイク。
 コミカルに笑える作品に仕上がっていた。やっぱりソダーバーグは上手い監督だね

 続いて、今上半期の映画予告編怒涛の15連発。「MIB2」のオリジナル予告編が見られたのは良かったが、他は見たことあるか興味ないかだった。

 続いて、昨年のテロ騒動で公開が延期されていたアーノルド・シュワルツェネッガー主演、アンドリュー・デイビス「コラテラル・ダメージ」☆
 テロで妻子を殺された消防士がテロリストに復讐する話。
 最後にフォローが入るとは言え、テロリストの言ってることが正論すぎてシュワルツェネッガーが悪役に見えるのは私だけか?
 他にも問題がありすぎてお話にならない