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トランスフォーマー
監督:マイケル・ベイ
出演: シャイア・ラブーフ 、タイリース・ギブソン 、ジョシュ・デュアメル
2007年/米/144分//☆☆☆☆

批評 燃え上がれ「変形」魂っ!!

 機械生命体の戦闘域は地球だったっ!!
 ということで、悪の機械生命軍団 vs. 善の機械生命軍団 + 正義の米軍が地球上で大激突する映画。

 元になったおもちゃはおろか、アニメ版もほとんど知らないのだが、この映画は存分に楽しめた。
 突っ込み所は多い。

 北極に落ちて氷付けになたって、おまえはスーパーマンかっ!!
 それでお前はなにがやりたいっ!!という敵の動き。("正義の"米軍が大活躍するシーンをつくるためとしか思えない部分多数)
 敵味方が分かり難いっ!!(元のオモチャもそうだと言われたが)
 変形シーン、よりすぎっ!!(CG ごまかすためなんだろうけど)
 ヒロインのバックストーリー、無駄多すぎっ!!
 カマロは古い方がカッコ良いっ!!(これは趣味の問題か)
 米軍はここまで正義というのは嘘だろう!!

 こうした脚本やら演出のツッコミ所と、反米主義者が見たら目を回すような、異常にカッコ良く、正義に満ちあふれた米軍の描写さえ許せてしまえば、尋常ならざる迫力の戦闘シーンだけで、この映画は十分だと思えるに違いない。

 ハイウェイで高速走行しながら、火花を散らしてトランスフォームするシーンの気持ち良さ。
 砂漠の道を走りながら、車列がドリフトターン (しそうにない車種が) を決めるシーンの面白さ。
 まるで「マクロスプラス」だが、確かにカッコいい市街地での戦闘シーン。

 毎度のマイケル・ベイ作品らしく、物語の出来は決して良くない。
 映像的にも、シーンが連続していない部分はある。
 ここまでやってこれで終わり!?と、ややひょうしぬけする最終戦だったりもする。

 だが、それでも、これだけ気持ちの良い画を見せてくれれば「問題無しっ!!」と思える仕上がりであった。

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