ラブソングができるまで
監督:マーク・ローレンス
出演:ヒュー・グラント/ドリュー・バリモア/ブラッド・ギャレット
2007年/米/107分/藤澤睦実/☆☆
批評 伝統芸能的定番恋愛
恋愛ドラマにはいくつかの定石がある。
仲違いしていた男女が一つの目標のために努力し、信頼関係で結ばれ、やがて恋愛感情に。
二人が相思相愛になった所でトラブルが起きて (女性側に昔の男が出てくるか、男性側に昔の女が出てくるかのどちらかが基本。家庭不和の場合もあるが、どちらのパターンを使うかは、伏線で分かる) 一旦分かれる。
けど、最後に元に戻ってハッピーエンド。
「みんな幸せになりましたとさ」
このパターンに寸分違わぬように作るとこの映画になる。
しかも演じるのはヒュー・グラントとドリュー・バリモア。
監督がマーク・ローレンス。
プログラムピクチャとして、これほど強力な布陣はそうそう無い。
「最低限の線」は絶対に越えるように作られた、まさに商品としての映画だ。
それはそれで有りだと思う。
単体の映画としてみた場合、決してつまらない作品だというわけではない。
デートムービーとして恋愛映画が存在するならそれでも良いだろう。
だが、あまりにも定石過ぎて楽しめないのも事実だ。
定番から、どこをはみ出させるかが恋愛映画の面白みだと思うのだがなぁ。