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ゲド戦記
監督:宮崎吾朗
出演:岡田准一/手嶌葵/田中裕子
2006年/日/115分/☆

批評 コンプレックスを延々と見せられても面白いわけがない

 人格者 (らしい) の父親を、(理由はわからんが) 精神不安定になった息子が暗殺を目論み (映画の描写だけ見ると、父親が死んでいるとは思えん)、後ろ向きになった主人公が、事実を受け入れるまでの話。

 大きく欠点は二つ。
 あまりにも説明が足りていない。

 国王である父親の暗殺を企んだ理由も、国王の持っていた剣を奪った理由も不明。
 描写だけ見ていると、家庭環境にも問題がありそうなのだが、思わせるだけで詳細な描写は無い。
 ハイタカとテナー、ハイタカとクモの関係性もわからないし、テルーにあるらしい、なんらかの事情も不明。
 他にも、理由が分からん故、意味不明になっている行動や描写がやたらと多い。おそらく監督の中では、成立しているのであろうが、観客にはそれが伝わらない。

 もう一つは、台詞と描写が相互に補完されていない事。
 主人公は父親を暗殺したと自分では言っているが、明らかに死んでいる描写はない (というより、描写としては生きていそう)。
 世界のバランスが崩れているからなにが起きているのか不明。
 世界のバランスが崩れ、不作/凶作が続き、家畜は死んでいる、という台詞はあるが、それを映像で示す事がまるで出来ていない。
 少なくとも、貧困にあえぎ飢餓に苦しんでいるような描写は無く、畑が作られ、家畜が走り回り、草原に緑が多い茂っている描写がある。

 思いの他、脚本の基本骨格がまともなのと(これは、原作があるため、世界観が分厚く成立しているからという側面も大きそうだが)、昔のジブリ作品を思わせる、写実的ではなく美しい美術はせめてもの救いだが、テルーを演じた手嶌葵が、致命的にヘタクソだとか、クモ (田中裕


 「新世紀エヴァンゲリオン」以降、製作側が「ボク悩んでいます」という作品を乱発するようになったように思う(少なくともメジャー劇場にかかるようになった)。
 主人公の超えられない青春が〜、内向的主人公の描写が〜、セカイケイの特徴〜、という部分よりも、この「ボク悩んでいます」作品の乱発こそ、「エヴァブームの遺産」だと私は考えている。

 この作品も、その範囲の仕上がりに過ぎない。
 学生の自主制作ヒルムじゃあるまいし、父親に対するコンプレックスを監督が抱えていることだけを延々と見せられ、その理由や背景をまるで説明されず、また父親との関係性も一般的な親子の話に昇華させられていないような代物を観客に、しかもメジャー系で、夏の大ヒットの

 こうして考えると、「千と千尋の神隠し」で、己のロリコン趣味を偽装しながら一本作って、しかも娯楽映画として (ぎりぎりではあるが) 成立させり、「紅の豚」で、己の兵器好きを全開にしつつ、娯楽映画として (ほぼ完璧に、完璧ではない) 成立させた宮崎駿は本当に凄いん  こう言われると、宮崎吾郎の「父親コンプレックス」に磨きがかかるのだろうがな。

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