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タイヨウのうた
監督:小泉徳宏
出演:YUI/塚本高史/岸谷五朗
2006年/日/119分/☆☆

批評 主演交代要求

 先天的に、太陽に当たると死ぬ病気を抱えた少女の恋物語。

 脚本どうこう以前に、まず主演を変える必要がある。
 とにかく演技力のある人間に変えていただきたい。

 台詞回しは不自然だし、身のこなしは似合っていないオーバーアクションだしと、とにかく見ていて辛い。
 最初は、台本が不自然なのかと思ったが、演技力の表現不足を台詞で補おうとして、悪化したんじゃないかと思える。

 脚本では、やはり細部描写の甘さが目立つ。
 男方の家族が描けていないのはともかく、仲の良い友達の描写が「仲のいい友達」として台詞が出てくるだけで、その関係性を描写しきれていない (手放したはずのサーフボードを買い直してくれるような友人らしいが、「彼らは彼女の存在を知っているのかどうか」によって、こ  これは、ヒロインの親友 (たぶん) に関しても同じ。
 授業中に情報収集のやりとりをしている描写からして、これも学校内にそれなりに友人がいると思うんだけどね。

 こうした脚本の細かいミスに合わせて、ややわざとらしい (あの程度なら、やや、と言って良いだろう) 演出や、微妙に前後が繋がっていない画や、曲が流れるとプロモーションビデオと化すなどの、一つ一つは些細な物なのだが、あまりにも件数が多いため、全体をつまらなくさ

 なにはともあれ、主役を交代させ全体を、もっと細かいフォロー入れてやれば、もっと良い映画になりそうなだけに、勿体無さの募る映画であった。

 あ、不自然に大塚製薬「ポカリスエット」が出てくる (無論、ラベルがよく見えるよう置かれている) のはやめたほうが良い。
 スポンサー様が強いのは分かるが、あまりにも不自然だぞ。

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