リンダ リンダ リンダ
監督:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ/前田亜紀/香椎由宇/関根史織
2005年/日/114分/☆☆☆
批評 ???
女子高生が文化祭で、急場しのぎのバンドを組み、THE BLUE HEARTS のコピーを演奏する話。
それ以上でもそれ以下でもないが、非常に不思議な構成の映画だ。
即席コピーバンドで文化祭に出るからには特訓せねばならない。
実際、特訓シーンもある。
即席であるから、そう演奏は上手くない。
それでも、最後のシーンは盛り上がる。
文化祭という盛り上がるイベントであるから、回りも盛り上がっている。
これらすべて脚本上での事。
なぜかカメラはこれらを淡々と撮り続ける。
結果、台詞や人間の動きは盛り上がっているのに、まるで盛り上がっているように感じられない。
むしろ盛り下がっているようにさえ見える。
音と画が、脚本と画が、これほどまでにズレている映画も珍しいのではなかろうか?
面白いかどうかはこの際脇においておくとして、少なくとも、ポスターから想像されるような内容ではなかったし、THE BLUE HARTS の炸裂する魂も感じる事が出来ない映画であったのは間違いない。
余談
「終わらない歌」の歌詞にある"キチガイあつかいされた夜"の処理方法は、CD と同じ、音かぶせで聞き取れなくするであったことを、ここに記す。
実際に歌っているかどうかは、分からない。