The Ring

ザ・リング
(The Ring)
監督：キャスリン・ビグロー
出演：ナオミ・ワッツ／ブライアン・コックス
2002年／米／115分／／☆☆☆

批評　上質のリメイク

　小説の鈴木浩司「リング」のハリウッド映像版ではなく、映画の中田秀夫「リング」のハリウッドリメイク。

　姪の謎の死を調査する女性記者がたどりついた「呪いのビデオテープ」。
　彼女がそのビデオを見終わると電話が掛かってきて言う「あと7日」。

　大まかな流れは日本版と同じだが、細かい部分がかなり違う。
　そのため本作ではほぼ同じ流れになったが、「らせん」「リング２」どちらの続編にせよ作ることは出来ない。
　ついでに言うと「リング０／バースデイ」も無理。

　映画そのものは、ハリウッド的恐怖映像をそこらじゅうに撒き散らし、不安をあおるような台詞をちりばめつつも、そんな物には興味がないと言わんばかりの矛盾したシナリオで突っ切る。
　身近に有る物を恐怖媒体として使用した、脅かし目的のホラー映画としてはこれで正解なのではなかろうか？

　ラストの落とし方は、結局同じなんだけど、見せ方としてこっちの方が好きだね。