最低映画への有罪判決
〜復活篇〜
第十六回「梟の城」を斬る
お待たせいたしました。先月さぼった最低映画への有罪判決です。
出てしまいましたねぇ、ビデオで。原作の司馬遼太郎が草葉の陰で泣いていそうな壮絶なデキです。もう、サイコ〜
ま、ここにUPされてる時点で、最高なのは納得していただけると思うがな。では張り切ってゆくぜ!!
さて篠田監督といえば、過剰な演出と、ほとんど意味もなく女房を出演させ脱がすことで有名ですが(マジ)、今回は、さすがに脱がさなかったが、他の部分は遺憾なく発揮されてます。そして問題になるのは、過剰な演出。毎回そうなんだけどな。
冒頭、伊賀忍者の隠れ里を襲撃する織田信長の軍勢。迎え撃つ伊賀忍の集団。
いきなり炸裂するのは、整列して逃げる女子供を、やっぱり整列したまま火縄銃(!!)で射殺するシーン。おぉ〜馬鹿かこいつ!!
とどめは、逃げ切れないと判断した連中が自爆!!その爆発が...すげぇ威力だ。この時代に存在していたとは思えない破壊力。
ノーベルに先駆けてダイナマイトの生成に成功していた模様です。信長がビビッて先手攻撃仕掛けるワケだ。
さて、その惨劇を生き延びたわずかな忍びは、信長が死に、秀吉の世の中になった今も細々と生きていた。きっとここで再興を狙っていなかったのには深い事情があるのでしょう。どんな事情かはしらねぇが。
とりあえず、かつての頭に仕事を頼まれた主人公は秀吉の暗殺を決意。どうやら、昔から上司に逆らってはいけないと言う社会法則があるらしい...
さて、とりあえず3人組に襲われる主人公。二人を叩斬って、一人を己の下僕とします。
あぁ、なんということでしょうMr主人公。
この下僕に、いきなり隠れ家教えます。いっつわいるど。
ちなみに、映画を見ていると下僕になった瞬間に教えてます。すごいです。
この後も、物語はずっとこんな感じで観客を笑わせ続けるんですが、すごいのはそのアクションシーン。
パンフレットによると「忍者をリアルに画くことを心がけた」そうだが、どうみても「忍者をお笑い芸人として画くことを心がけている」としか思えない、壮絶な内容。
リアルな描写を目指してるのが、いきなり城の屋根に向けてジャンプするかぁ!?
つーかよぉ、城の屋根の上で密会するのは...まぁ妥協するとしよう、絵になるからな。だが、しかし。
満月の夜にそれをやるのはどうかと思うぞ。だって、丸見えじゃねぇか。事実仲間が見張ってるわけだし。
なんだかねぇ、全編こんな感じで見てると脱力感満載。
さて、唐突ですがここで終わりです。
「なぜ?」ですって?
この映画、時間軸がメッチャクッチャ整理されているので、物語が唐突に進むんです。
そう、その映画をぶった斬るんです。映画を見習って、唐突に終了してみようかなぁ〜とか思っただけです。