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監督:ミック・ジャクソン
出演:トミー・リー・ジョーンズ/アン・ヘッシュ
1997年/アメリカ/105分/☆☆☆☆☆

批評 ヒーローだけど、人間ぽいトミー・リー・ジョーンズが良い味出してる

 ロスの町中で火山が爆発。危機管理局のトミー・リー・ジョーンズはいかにしてこの危機を乗り切るか、極端なこと言えばこれだけの話。
 前半は爆発するまで、後半は被害を食い止めという展開。

 いきなりでなんですが、この映画ウソばっかりです。
 溶岩に大量の水を浴びせれば、水蒸気爆発と伴う上昇気流でヘリは墜落するでしょう。
 あれだけの火山灰の中にいれば、人間は間違いなく大火傷を負うでしょう。
 火山爆発中に携帯電話が通じるわけないし、ラストのビル倒壊だってあの短時間で出来るわけがないんです。
 けどこの映画、その多すぎるくらいのウソを、演出でごまかしまくってます。それが成功しているのがまた憎い。

 登場人物の設定も、決して斬新なものではない。
 けどね、歴代の主人公で子供を安全なところに逃がす時に
 「一緒には行けない、俺には責任がある」なんてカッコイイこと言いながら、「娘よ元気か?」なんて電話をかけるような親父ですよアナタ?トミー・リー・ジョーンズがクソ真面目な顔してこれをやるんだからたまらない。
 やってることは超人なのに、性格はしっかり人間らしいあたりが最高です。

 定番な流れの中に、あまり成功しているとはいえないけれど、人種差別問題を中に盛り込むなど物語構成も良い出来。
 なによりも好感が持てるのはカメラワーク。
 最近のアクション映画って見てるとやたらとカメラ速く動かしたり、やたらと早いカット割りで何を撮っているんだか分からない、画を見せない映画が増えているなかで、しっかり画を見せてくれます。
 個人的にはラストの画も好き。火山バックに報告が上がるシーンね。決して斬新なものじゃないんだけどさ。

 あと...これは家庭では無理だろうけど音の使い方がうまかった。
 劇場で見てると、低音が利いてて良い感じなのよ。ロビーで待ってると振動が伝わってくるのよ。無意味に音をかき鳴らしてやかましさで勝負してるんじゃなくてね。

 欠点は多いものの、それらを除いて評価できるだけの面白さを秘めてる作品。
 必見。

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