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探検隊の栄光
監督:山本透
出演:藤原竜也/ユースケ・サンタマリア/小澤征悦
2015年/日/91分/☆☆☆☆

批評 コミカルなパロディで胸を突くが、中身は無い

 水曜スペシャル「探検隊」シリーズ (川口浩探検隊,藤岡弘探検隊) の撮影風景をパロディにした映画。
 実際の「探検隊」シリーズは、本当にジャングルやら荒野やらで撮影していたので、その内容はともかく、撮影はかなり大変だったらしい。が、この映画はコメディにふったパロディ。

 大ヒットした TV ドラマの主役だが、そのイメージが付きすぎて落ち目になった俳優が、探検番組に探検隊隊長として出演することになったところから物語が始まる。

 この探検隊隊長を演じた藤原竜也が良い。

 企画書を読み、役柄を咀嚼し、自分の中に落とし込もうとしている生真面目な主人公が、その場のノリを重視して撮影しようとしている現場スタッフとかみ合わない冒頭。
 しかしそのノリに飲み込まれ、徐々にそれを楽しみ始める構成。
 そして“隊長”になるその姿。

 “隊長”になった後におきる現場の混乱の中、主人公はやっぱりそこでみんなを鼓舞するよね、というのはまさに定番だが、その定番をはるかに超える一人芝居。

 「役と俳優の実際は違うんだっ!!」

 という叫びは、変人役の多い (私の主観) 藤原竜也がやるからこそ熱く、悲しく、そして恐ろしいほどに笑える。
 劇中の「命がけで馬鹿な事をするんだっ!!」という叫びは、NHK のドキュメンタリシリーズ“漫勉”で、漫画家、藤田和日郎が口にした


一瞬の暇つぶし スナック菓子的なものに
すごい時間をかけて 一生懸命作っていくのが
漫画家だと思う


という言葉と共に、胸を突く。

 ちょっと、洞窟のオチが冗長かなぁと思うが、全体を通しては些細な問題だろう。

 ・・・ここまでの文章を読み直すと、なんかメッセージ性のある内容かと思えるが、基本的には中身のない映画だ。
 嫌いな人は嫌いだろうなぁ。

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