ラッシュ/プライドと友情
監督:ロン・ハワード
出演:クリス・ヘムズワース/ダニエル・ブリュール/オリヴィア・ワイルド
2013年/米/−/佐藤恵子/☆☆☆☆
批評 予想以上に面白かった
1976年 F1 GP でのニキ・ラウダとジェームズ・ハントのライバル対決を描いた作品。
ということになっているが、物語そのものはラウダによるカットバックで、1970年、ラウダとハントがサーキットで出会う所から始まり、1976年までが描かれる。
あくまでも、描かれるのは 1970年代の F1 ではなく、ラウダとハントの人間ドラマだ。
毎年20%の確率で死亡する世界に、彼らはなぜ没頭するのか。
その世界と、この二人が、どう対峙するのか。
世界との向き合い方が、どう異なり、その差分が、二人のサーキットでの軋轢をどう生むのか。私生活に置いて、どういう違いを生むのか。
限られた時間の中で、丁寧にそれらは描かれる。
ロン・ハワードなので、やや感傷的過ぎるきらいはあるが、それでも十分に、予想以上に楽しめる仕上がりであった。
米での F1 不人気を考えると当然と言えるが、F1 知らない人でも、十分に楽しめる仕上がりなのも良い。
さすがに、最後の F1 ジャパンでのラウダの決断はやりすぎだと思うが、それをさっぴいても、うん。
面白かった。