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スタードライバー THE MOVIE
監督:五十嵐卓哉
出演:宮野真守/福山潤/早見沙織
2012年/日/150分/☆

批評 取得選択以外にも問題はあるのだが

 監督に五十嵐卓哉、シリーズ構成に榎戸洋司ということで、所々に幾原邦彦「少女革命ウテナ」(幾原邦彦は本作に関わっていない) の影響が見られるのが特徴。
 そのこともあってか、かなり見る人を選ぶ出来であった。

 その TV シリーズの映画版。
 独自展開映画版を作るのかと思いきや、よりによって、全25話を150分の映画にまとめるカケに出た。
 結果、大惨事を招いたと言える。

 私は TV シリーズをかなり楽しんで見たにも関わらず、大惨事だとしか表現のしようがない出来なのであった。

 一部物語の順番を入れ替えたりして、一生懸命要素を入れ込もうとしたのは分かるが、さして重要とは思えない部分に時間を割いたり(イッツァペーンチ!とかいるか?)、新規のシーン (冒頭の新宿戦闘いるか?) 主人公の父親の伏線を最初の画以外すべて削除しているのに、最終戦で突然自分の父親を認識している怪奇が発生したりもする。

 エピソードの取捨選択を間違うと、とんでもない事になるんだなぁという代表例として記憶することになるかもしれん。
 実際には「酷い映画」くくりで中身などすぐに忘れる事になるような気もするがな。

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