LOOPER/ルーパー
監督:ライアン・ジョンソン
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット/ブルース・ウィリス/エミリー・ブラント
2012年/米/118分/松浦美奈/☆☆
批評 いいのかこれで!?
始末屋の次のターゲットは、時間移動してきた、30年後の自分。
タイムトラベル物における定番、親殺しのジレンマは、量子論的解釈によって回避可能になっている。
なので、その矛盾については忘れよう。
しかし、台詞で語った、作品の基本設定を無視するのはいただけない。
未来世界では追跡能力の向上によって殺人を犯すとばれるので、過去に送って殺すのだという。
なのに、犯罪組織は未来で殺人を行っている。
しかもそれが主人公の行動原因となる有様。
・・・いいのかそれで。
(そもそも、追跡能力の向上で、不自然な失踪がばれない理由が解らんのだが)
未来の自分との接触により、過去が改変された場合、その改変にしたがって未来の自分の記憶もアップデートされるのだという。
「オーロラの彼方へ」でも、似たような設定使っていたなぁと思っていると、オチの部分で「自分が気がついたことが、未来の自分に反映されない」という自体を目の当たりにする事になる。
・・・いいのかそれで。
全編通して、そういう部分が多すぎる。
もうちょっと考えて、脚本を仕上げるべきだったのではなかろうか。
台詞と矛盾している映像を直すのは、その後で良い。