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宇宙兄弟
監督:森義隆
出演:小栗旬/岡田将生/麻生久美子
2012年/日/129分/☆☆

批評 取得選択ミスが・・・

 “宇宙に行く”と約束した兄弟。
 兄は夢砕け、弟は宇宙飛行士に。
 会社を首になった兄は、弟に背中を押され、再び宇宙を目指す。

 原作の有る映画の難しさは、その原作を、どういじるかだと思う。
 いくつか思いつく方法がある。

 原作のモチーフだけを残して、違う物語を構築してしまう方法。
 長い原作のサブエピソードを刈り込んで、映画に納める形にする方法。
 世界観だけ借りて、原作には無い物語を紡ぐ方法。
 等々。

 この映画は、長い原作のサブエピソードを刈り込んで、映画に納める形にする方法を採用し、失敗した。
 失敗の原因は簡単。
 サブエピソードの取得選択ミスだ。

 映画は、“兄弟の物語”に焦点を当てる。
 そうすると、宇宙飛行士の葛藤や、エンジニアの苦悩等は、一切合財カットするべきだ。
 しかし、それら全てをカットしてしまうと、大きな流れが変わってしまう。
 原作の物語を可能な限りなぞる、という方法を取った以上、カットしすぎてしまってはいけない。

 が、この映画は、中途半端にカットしてしまった。

 おかげで、張られるべき伏線が足りず、かなり唐突に感じるシーンがいくつもある。
 どうも製作者も、伏線が足りないことには気がついたらしい。
 「説明放棄」というふにゃけたクライマックスシーンは、それを象徴した描写といえるだろう。
 何をやりたいのかは分かるし、やろうとしていることも分かるが、それが上手く行っているとはとても思えない映画であった。

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