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監督:周防正行
出演:草刈民代/役所広司/浅野忠信
2012年/日/144分/☆☆☆

批評 軸ブレ

 医者が患者を殺めた。
 それは殺人か、尊厳死か。


 前半と後半で、物語の軸がぶれる。
 それが最大の欠点だ。


 医者と患者の信頼関係を描き、その信頼関係が、結果的に患者を手にかけることになる前半は良い。
 そこに司法が出てきて、外からそれを批判する。
 信頼関係ゆえに客観性が喪われていたのでは?
 という問題的になる。

 という構造ならまだよかっただろう。
 しかして映画は、司法、というか検察官の取調べを後半の軸にしてしまう。
 前作の影響なのか、「取調べによって明らかになること」が、“医者と患者の物語”ではなく、“日本の検察の横暴”にしか見えない。
 この映画で描きたいのは、そこじゃないよね?

 黒澤明「醜聞」や、野村芳太郎「砂の器」も、前半と後半で軸ブレを起こしていたことを思うと、こういう失敗を犯す作品は無くならないのだろうなぁ。

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