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監督:ルパート・サンダーズ
出演:クリステン・スチュワート/シャーリーズ・セロン/クリス・ヘムズワース
2012年/米/127分/古田由紀子/☆☆

批評 つきぬけが足りない、ただの駄作

 白雪姫の新アレンジ版。
 なのだが、全体的に作りが荒っぽく、構造が練られていないと感じる。

 大雑把に、継母(魔女)に幽閉された白雪姫は、そこから脱出し、魔の森を超え、人の村を超え、妖精の森を超え、対抗勢力が集う公爵の城にたどり着く。
 そこに終結した兵力を使い、継母に戦争を仕掛ける、というのが大きな流れ。

 定番どおりに考えると、脱出するまでが1部、公爵の城にたどり着くまでが2部、反抗戦が3部ということになる。

 1部はそこそこ。
 新しくなった部分を提示し、「これまでの白雪姫とは違う」部分を分かりやすく教えてくれる。
 物語が崩壊するのは2部以降。

 継母の弟率いる追撃部隊が白雪姫を追うのだが、この追撃部隊がまったく怖くない。
 ほぼ、ただ追いかけているだけ。
 魔の森では、案内が無ければ突破は不可能と言ってトラウマ抱えたハンターを連行するも、途中で手の内明かして逃げられる。馬鹿じゃないの?
 逃げられた後も普通に追撃続行。アレ?案内いらねぇじゃん。
 人の住まう村にいると分かれば (ただし、どうやってその事実を知ったのかは不明) 村を襲撃するが、これもただ襲撃するだけであっけなく白雪姫脱出。村人の損害は大きそうだが。人質戦略とか、あらかじめ斥侯出すとかあるんじゃねぇの?やっぱり馬鹿。
 妖精の森に至っては、七人の小人 (がモチーフになっているが、本作では中年のやさぐれドワーフ) が出てくるほかに、なんだかいろいろ出てくるがその意味はわっかり分からない。
 そもそも、追撃部隊が登場すると妖精の森が「ただの森」に早変わりする。
 なんで!?

 そもそも白雪姫は公爵の城を目指している (追撃部隊は知らないはずだが、作品的に、他に向かう先は無いようだ) のだから、追撃するんじゃなくて先回りするとか色々あるんじゃね?
 と、まぁとにかくこの追いかけっこは緊迫感もなにもあったものではなく、でたらめな展開で見るものを脱力の世界に追い込んでゆく。

 公爵の城に着いた白雪姫は、それまでの博愛の精神を失い「野郎ども!!ババァ一党を皆殺しだっ!!」と、反対意見を無視して殴りこみの演説。
 戦力揃っているならなんでこの連中は反撃に出なかったのよ。
 正当後継者「白雪姫」の権威と先王の戦旗を掲げ、周辺の武装戦力に大号令を下し、出撃。
 山々を駆ける騎馬隊に、次々に見方が合流し、城の見える場所に張った陣に、出撃時の数倍の戦力が並ぶ壮観なシーンを入れるのが定番だろ?

 「今日は死ぬのにもってこいの日だっ!!」

 って演説するんじゃねぇの?
 こっから始まる戦闘も組み立てが矛盾しているので感情移入できないし、大規模戦闘シーンのはずなのに、局所的にしか描かれないから迫力が無い有様。
 公爵の息子とハンター、白雪姫はどっち取るの?って話も、二人と白雪姫の関係を描かないからまったく盛り上がらない。
 なんじゃこら?

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