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ハンガー・ゲーム
監督:ゲイリー・ロス
出演:ジェニファー・ローレンス/ジョシュ・ハッチャーソン/リアム・ヘムズワース
2012年/米/143分/石田泰子/☆☆

批評 お手軽にやらかした

 74年間続いているという「ハンガーゲーム」。
 12地区から代表を選出して殺し合わせ、生き残るのはただ一人。
 その一人には賞金が与えられるという。

 あまりにも、突っ込みどころが多すぎる。
 74年前に内戦が終わり、その内戦の原因となったのが現在、12分割された貧困地区なのだという。
 その抑圧のために、12地区から代表者2名を選んで1名になるまで殺し合いをさせる「ハンガーゲーム」を行っているのだという。
 代表者2名は抽選を基本とするが、志願でも問題ないのだという。

 少なくとも、貧困地区のいくつかでは、学校教育が生き残っている。
 で、あるのならば。選抜教育を行うべきだ。
 このゲームの最終生存者には賞金、となっているが (描写では、まともな貨幣社会が営まれているとは思えんのだが)、そのプレイヤーを選出した地区に対する褒章が明らかになっていない (何かあるのか?) のは欠点だが、その地区出身の人間を勝たせるために、子供には高度な戦闘訓練を施し、そのメンバーを毎回志願させた方が良い。

 かわいそう?
 そんなものは、今の我々の倫理観だ。
 この世界では、74年間もやっているのだ。
 我々の倫理観など何の役にも立たない。

 自分達の地区の子供が殺され、暴動が起きる描写もあるとおり、地区ごとの結束はあるようだ。
 で、あるならばなおさら。
 自分達の地区の人間を生き延びさせる、最大限の努力をするべきだろう。

 他にも、見ていると「今の倫理観」で「特殊な作品世界を見る」ということをやってしまっている。
 「特殊な世界」を構築したのであれば、その世界には、その世界の法や倫理があるはずなのに、そこがまるごと無視されている。
 これが結果的に、登場人物が、この世界では意味の無い倫理観をもっていたり、何を考えているのか分からない (必要に応じて、「今の倫理観」と「作品世界の倫理観」という相反するものを使うから) という事態を生んでいる。
 ゲームの基本ルールに無理があるとか、他にも多くの問題があるが、一番でかいのはこれだ。

 そういえば、多くの場所で比較されていた「バトルロワイヤル」も、同じような欠点を抱えていたな。

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