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監督:ピーター・バーグ
出演:テイラー・キッチュ/アレキサンダー・スカルスガルド/リアーナ
2012年/米/130分/戸田奈津子/☆☆☆☆

批評 馬鹿魂っ!!

 馬鹿映画に必要なのは、馬鹿を成立させるための脚本である。
 最低限にして必要十分な伏線と、分かりやすい起承転結。そして、観客に「え?」と思わせずに、ノせて行くためのテンポのよい展開。

 この映画、残念ながら出だしは良くない。
 結局は後半に向けての伏線となる複数のシーンも、同じく物語の展開のために描いている主人公の駄目さ加減も、物語のテンポを悪くしている。
 面白くなるのは、起承転結の“承”からだ。(ハリウッド的脚本術でいうなれば、「Turn 1」と言ったほうが良いかもしれんが)
 船が出港し、演習が始まるという、実に分かりやすい場面切替。

 ここから物語りは加速してゆく。
 いや、正確に言うと物語は喪失する。
 中身はほぼ完全にからっぽ。
 分かりやすい登場人物が、分かりやすい伏線を拾いながら、分かりやすい展開を乗り越え、分かりやすく敵を撃滅する。
 この Tuen1-2Turn2 までは、正直「イマイチ」だ。
 全体的に、戦闘描写ばかりだからだろうか。分かりやすい馬鹿映画なのに、Turn1 までの展開に見られたような馬鹿さも少ない。
 「面白いんだけど、笑いが足りない」のだ。
 戦闘中と戦闘の合間で良いから、軽く笑いを挟むと、もっと面白くなるのになぁ、惜しいなぁと思わされる。

 ここで展開はまた変わる。
 実に、恐ろしく分かりやすい Turn2 を超え、いよいよ最終決戦へ。
 ここで、全ての不満が綺麗さっぱり完全無欠に消えうせる。
 「迫力の戦闘」「笑い」「登場人物の成長」が完全に一体化した、馬鹿映画史上にのこる傑作戦闘シーンがここにある。

 いやぁ、出だしはどうなるかと思ったけど、後半に向かうにしたがってどんどん良くなって行く映画は、見終わった後の満足感が実に高い。
 無論、テーマもへったくれもない馬鹿映画なので「テーマ性」とか「芸術性」とかを求める人は、決して見てはいけない。
 しかし、馬鹿映画が好きな人は映画館で見ておかねば後悔する事だろう。
 頭を無にして楽しめっ!!
 馬鹿、万歳っ!!

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