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監督:ベネット・ミラー
出演:ブラッド・ピット/ジョナ・ヒル/フィリップ・シーモア・ホフマン
2011年/米/133分/菊地浩司/☆☆☆

批評 もや

 話の焦点がボケている映画だと思う。

 話には二つの軸がある。

 野球選手をデータ解析し、そのデータを下にチームを作り、運営してゆくマネーボール理論。
 昔ながらの「人の目で選手を見て」というスタイルではなく、数字のみを相手にするこの方式が生み出す、チーム内の不協和音。
 そして外部からの批判。

 もう一つは、GM の家族のドラマ。

 映画は、この両方に手を出し、見事に「どちらも中途半端」になっていると思う。

 前半戦にあれだけ描かれたチーム内の不協和音はどこに消えたの?
 GM とスカウトメンバーの軋轢はどこに消えた?
 ヘッドスカウトクビにしたら終わっちゃう程度なの?(反対していたほかのスカウトはどうなったの?新しく指名したヘッドスカウトの話は?)
 GM と監督の軋轢はどこに消えた?(監督が主軸にしていた選手をトレードに出して、強制的に従わせたら終わり?)

 主人公の GM に人間的な厚みを持たせようとしたのか、家族の物語を入れ込んだのは良いが、この家族のドラマも機能していない。
 別れた(元)妻と、その(再婚している?)パートナー。
 自分の娘は(元)妻に引き取られているようだが、そっちの家族と主人公の関係性がはっきりしない。
 また、娘と主人公の、人間関係も「仲が良い」程度にしか描かれないから、最後に出てくる「歌」の歌詞が、まったく活きていない。

 映像的な迫力はあるし、演技力のある役者も見ものだ。
 けど、焦点の絞れていない脚本で面白さは激減してしまっていると思う。

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