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ゴーストライター
監督:ロマン・ポランスキー
出演:ユアン・マクレガー/ピアース・ブロスナン/キム・キャトラル
2010年/仏・独・英/128分/岸田恵子/☆☆☆☆

批評 硬質なサスペンス

 元英国首相の伝記を書くために雇われたゴーストライターが、ある首相の秘密に肉薄してしまうという物語。

 元英国首相トニー・ブレアをモデルにしたのが明白な政治サスペンス。
 物書きではない人物が、自分を著者名義で出す自伝は、実際にはゴーストライターが書いているのは、多くの人が知っていることだろう。
 そのゴーストライターを主人公にしているのがこの映画の大枠を支えている。

 実際、この主人公は元英国首相に挨拶をするときに「I'm Ghost」と自己紹介する。
 そしてこの主人公、最初から最後まで、生きているのに主体として物語を支配する事が無い。

 本人が乗り気ではない仕事を受けるのを決めるのはエージェントだし、主人公は途中から、不審死をとげた前任者の後を追い、彼の声を世間に出そうとするようになるだけ。
 物語を動かしてはいるが、誰かの「ゴースト」としてしか存在しない主人公。
 タイトルノダブルミーイングとは恐れ入る。

 こうした大枠の中で動かされる政治劇も実に面白い。
 ちょっと、悪役を単純に設定しすぎじゃないかなぁと思わんでもないが、最後に数転する転回は「おぉ、こうきたかっ!」とニヤリとさせられた。

 大傑作だとは思わないが、ポランスキーらしい、上質なサスペンス映画であった。

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