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ヤッターマン
監督:三池崇史
出演:櫻井翔/福田沙紀/生瀬勝久
2008年/日/111分/☆☆☆

批評 子供向けとは言い難いが

 "大いなるマンネリズム"。
 「ヤッターマン」を端的に表す言葉に、これ以上はないだろう。
 映画の制作者は、その事をよく分かっていた。

 旧アニメ版 (新アニメ版は未見のため知らん) におけるマンネリズムを丁寧に再構築、あらん限りのお約束ネタを、これでもかと言うほどに投入している。
 組み立て、タイミング、まさに"見事"というほかない。
 意外ともいえるゲストの投入も、大げさにすることなく「まさかここでかっ!」という驚きが前に来るあたり、恐るべし、というほかないだろう。

 しかし、本作を成功させた本当の要因は、そうしたマンネリズムの使い方ではなく、キャラクタ造形にあったように思う。
 特に、ヤッターマンを脇に寄せる愛情を注がれたドロンジョ一味。
 アニメ版に近づける事を目的とし、文句なしに成功しているボヤッキーとトンズラーはもちろんだが、深田"ドロンジョ"恭子は尋常ではない。

 原作とは異なりつつ、間違いなく原作を思い出させるというのは、希有な例ではなかろうか。

 だが、映画作りへの誠実は、時に裏目に出る。
 この映画では、最後にまじめさを発揮して伏線回収に乗り出したため、物語の展開速度が急減速する。
 それまでの勢い、速度感があきらかに消滅する。

 ここを、もうちょっとどうにかして最後まで勢いを保持できれば年間ベストに食い込むおもしろさになったかもしれない。
 少なくとも、そう思わされる楽しさを持った作品であった。

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