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監督:トム・ティクヴァ
出演:クライヴ・オーウェン/ナオミ・ワッツ/アーミン・ミューラー=スタール
2009年/米・独・英/117分/松浦美奈/☆☆☆☆

批評 カッコイイじゃないかっ!

 軍事独裁国家やテロリストに資金提供をしつつ CIA にも資金援助を行っていた BCCI の破綻をモデルにしたアクションサスペンス映画。

 逮捕権が無く、捜査権も制限されているインターポールと、米国内での権限しかない検事補が、法では追い切れない金融業界の闇に迫るという基本構成は一見地味で堅苦しい内容に思える。
 実際、予告編を見たときは重厚なサスペンス映画を予想した。

 しかし、その予想は大きく裏切られる。

 社会派としての側面がない、というのは大嘘になるが、そんなことを気にせずとも見られるエンターテイメント映画になっている。

 抑制された演出に、それっぽい重厚さを持った脚本。相変わらず野暮ったいが、それが味になっているクライヴ・オーウェン等、抑制された事による際立つかっこよさにあふれた出来だ。

 台詞劇の面白さもさることながら、映像的な面白さも十分。
 特に、後半の見せ場になる NY グッゲンハイム美術館での銃撃戦は、その渋い展開を活かした、緊張感のある、完成度の高い仕上がりだ。

 2008年に始まった金融危機に引っかけた内容のサスペンスであるかのように宣伝されているのが、この作品最大の不幸ではなかろうか。
 社会悪に挑むアクションエンターテイメントと捕らえて見るのが正しいと思う。
 少なくとも金融危機には何の関係もないのだから。

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