ラスト・ブラッド
監督:クリス・ナオン
出演:チョン・ジヒョン/アリソン・ミラー/小雪
2008年/香港/フランス/91分/松浦美奈/☆
批評 どうせいっちゅーねん
両親をヴァンパイヤに殺された少女が、復讐のためにヴァンパイヤを殺して殺して殺しまくる話。
前半は北久保弘之「BLOOD THE LAST VAMPIRE」と同じ展開で、途中からオリジナルの展開になる。
問題は、オリジナルの部分もそうでない部分もつまらないという点にある。
どこが?というのではなく、ひたすらにつまらない。
元々設定や物語に斬新性はなく、セーラー服を来た少女のような化け物が、化け物を日本刀でぶった切る、という状況設定と、その見せ方に特徴のある作品だった。
重要なのは、アクションシーンなのだ。
しかし、控え見に行ってもアクションの動きが出来るとは思えないチョン・ジヒョンは、ワイヤーワークで強制的に体の動きを拡張し、駒落としで早く動いているように見せているだけだ。
これにどう興奮せいというのだろう。
さらに、最強のヴァンパイヤ“オニゲン”として登場する小雪も、アクションの出来る役者ではない。
結果、最終決戦が異常なまでに盛り上がらない。
せめて撮り方を工夫すれば、もうしょっと見られるシーンになったかもしれないが、何の工夫もなく、体の動かない役者 vs 体の動かない役者で、いったいなにをどうしたかったのだろう?
いやはや、久しぶりに酷い映画を見た。