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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序
監督:摩砂雪/鶴巻和哉
出演:緒方恵美/林原めぐみ/三石琴乃
2007年/日/98分/☆☆☆

批評 庵野、今度は完結するんだろうな?

 かつて一大ブームを生み出した、新世紀エヴァンゲリオンの再映画化。
 スタッフは、再構築という言葉を使っているようで、実際、第弐部以降 (今回は第壱部。最終的には四部構成になるらしい) は、旧世紀版と呼称される元の TV 版とはかけはなれた内容になるようだ。

 とは言え、今回の第壱部は、ほとんどかつての TV 版と同じ。
 ポジトロンライフルで立方体の敵をブチ抜くヤシマ作戦までが描かれる。

 物語で特徴的なのは、ヒロインの一人である綾波レイの扱いが旧世紀版よりも小さくなっていること。
 そして、旧世紀版では最終的にその描き方が小さくなっていった父権主義が再びその姿を現していることだろうか。(この二つを組み合わせて考えると、最後にプラグをこじ開けたシンジが、フラッシュバックでゲンドウに繋がるカットの有無は極めて大きな差分と言える)
 謎解き部分の差はあまり気にならなかったが、この弐点は気になった。
 旧世紀版でも、最初と後半でその取り扱いが大きく異なることになった部分なだけに。

 演出としては、正直「まとまりは良くなったがつまらなくなった」と思う。
 一話事の演出家が異なってバラバラに制作された TV 版よりも、一気に作っている本作の方がまとまり良いのはある意味当たり前。
 つまらなくなった、というのは、特撮演出を貪欲に取り込み、それをアニメ的に"映える"ようにアレンジしていた事を考えると、映像技術の進歩は見られるが、「明らかに新しいこと」に挑戦する姿勢が弱まっているように思えたからだろう。

 とまぁ、気にある点は多々あれど、それなりに全体としてはとても楽しめた映画であった。少なくとも、次も見に行こうと思わせてくれるだけの仕上がり。
 問題は、本作の脚本が「庵野秀明」という一人の名前しか載っていないという事だろうか。
 これまでの庵野作品事例からして、ほんとうに「無事に」完結するのだろうか。
 また、途中で飽きて放り出して適当な出来になってしまうのではなかろうか。

 あらゆる意味で緊迫の第弐弾は、来年春公開。
 「庵野よ、まだ飽きていないか?」。その解答と共に。

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