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監督:メル・ギブソン
出演:ルディ・ヤングブラッド/ダリア・エルナンデス/ジョナサン・ブリューワー
2006年/米/138分/林完治/☆☆

批評 逃げて逃げて逃げまくれっ!?

 マヤ帝国末期、帝国の攻撃を受けた村の青年が、気合いと努力と根性と知力を駆使して逃げまくる話。

 マヤ帝国の残虐性を強調する前半と、後半の血なまぐさい追いかけっこは、どちらも「パッション」の拷問シーン以上の密度と量で血が飛び交う。
 腕も頭も飛ぶ。
 串刺しにもなる。

 問題は、それが物語全体のテーマを見えにくくしている点にある。
 主人公は、残された家族のために全力で自分の家を目指すわけだが、残酷描写を必要以上にしつこく描く。
 結果、主人公が虐殺から仲間を見捨てて全力で逃げているように見えてしまう。
 しかも所々やりすぎで、逆にリアリティが無くなっている。
 棍棒で殴られた人間から、霧状に血が吹き出てそこにとどまるってのは、いったいどういう状態なんだろう・・・

 何事も、やりすぎてはいけない。
 テーマが見えなくなるくらい、特殊効果に拘るなどと言語道断であると言えるだろう。

 ついでにいうと、途中で出てくる予言に従い、最後に登場する西洋人の描写もどうかと思う。
 予言通りに現れると言うことは、半ば救世主のような扱いと言うことだ。
 映画に、歴史的正確さを求めるつもりはない。
 しかも、ル・ギブソンが基督教徒である事を考えると、マヤ文明を崩壊させた事は正義だと思っているのかもしれない。
 が、なんというか、無理がありすぎるだろう。

 我々は、西洋人によるマヤ人の大虐殺がこの後に待っている事を知っているぞ。

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