貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

輪廻
監督:清水崇
出演:優香/香里奈/椎名桔平
2005年/日/96分/☆☆☆

批評 いいかげん、手法を変えないと...

警告 結末に向けて、かなり大きなネタばれあり

 行楽地のホテルで発生した大量殺人事件。
 その事件の映画化を目論む一人の監督と、主演に抜擢された新人女優。
 彼女は、その映画に関わりだしてから、奇妙な幻覚を見始めた...

 これまでが「おばけやしき」方式だとすると、今度は怪談方式。
 つまり、物語で恐怖を見せる方法で作られている。
 もっとも、取り扱っているネタ (トリック) が輪廻転生である他は、怪談というよりは、ミステリーと言った方が近いように思うが。

 実際、ミステリーとしてみた場合のデキはそう悪いものではない。
 伏線を張り巡らし、最後で一気に収束させて、どんでん返しをしかける。
 トリックそのもの以外は、堅実な作りのミステリーだ。
 どんでん返しで、一気に謎が収束するカタルシスもある。

 だが、その謎の時の部分で、微妙に矛盾が出てしまっているのは、ミステリー映画の方式を撮ったが故に大きな欠点だろう。
 あのラストでは、ヒロインがすべてを理解した時、監督もまた死んでいなければならない。
 そうでなければ「輪廻する、逃れられない恐怖」が成立しないからだ。

 試写室で見ているラッシュヒルムは、ヒロインの周りのあわただしさを映しつづけている。
 カメラのすぐ後ろ、カメラマンの隣で監督が死んでいるのに、誰もその事に気がつかない、などいう事があるだろうか?
 ラッシュを見ている試写室に監督がいないことからも、監督はやはり「死んでいる」のだと思うが、それを現実の映像 (映画内の現実。映画内の現実と幻覚の区別が付かない画としては、監督の死が明示されている) で表現できていない。

 ここがしっかり決まらないと、美しく終わらないと思う。

 なお、映像的ドッキリの仕掛け方が「呪念」とまるで同じなのは、さすがに減点だ。
 いかに有効な方法であっても、あまりに繰り返し続けると慣れてしまうぞっ!

戻る