貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

この世の外へ/クラブ進駐軍
監督:阪本順治
出演:萩原聖人/オダギリジョー/MITCH
2003年/日/123分/☆☆☆

批評 歌ヘタ!!

 敗戦後、生きるために集まった、寄せ集めのバンドマンたちを通して語られる、敗戦から立ち直る、人間の成長物語。

 監督の阪本順治が、前々作「KT」で見せた時代の再現能力はここでも健在。
 中でも、敗戦直後から朝鮮戦争までの時間経過を、町並みの変化によって描写し、人間が成長してゆく時間そのものを表現したのは見事。

 ジャズバンドを出すことで、登場人物が増え、物語が散漫になるのを防ぐためなのか、最初はヘタなサックス吹きの日本人と、サックスの腕が良い日本人嫌いのアメリカ兵の交流を軸とし、周辺に他の人間像を積み重ねる方法を用いて映画は語られる。
 その結果、所々話が飛ぶ事があるが、登場人物の多さに起因する混乱も無く、実にスマートに見られる映画となった。
 これは、シリアスとギャグの共存の上手さや、もともと男くさい物語を描くのが得意だという監督の手腕に寄る所も多い。

 所々、いかにも「9/11 以降」な描写があるのと、萩原聖人と前田亜紀の歌があまりにもヘタなので減点しているが、総合的な出来は悪くない。
 物語が気に入らない人は、美術を見ていただきたい。
 日本映画でも、これくらいのセットは作れるのだ!!

戻る