貴殿は
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最低映画への
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徒 然 草

掲 示 板

オールド・ボーイ
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク/ユ・ジテ/カン・ヘジョン
2003年/韓/120分/根本理恵/☆☆☆☆☆

批評 なんだこれは

 映画鑑賞を趣味にしていると、時に、凄い映画に出くわす。
 面白いのではなく、(良い意味で) 凄い内容の映画。
 エンディングクレジットを見ながら、本編で受けた衝撃を堪能出来る映画。

 それでいながら、人に、そうやすやすとは薦められない映画。

 この映画は、そういう映画だ。


 ある日、突然誘拐された主人公。
 最低限の物しかない部屋で、TV だけを友とし、15年間監禁される。

 なぜ自分は監禁されなければならなかったのか、なぜ15年間も監禁されたのか。

 突然開放された彼は、その真相を追い、犯人を探し出す追跡劇を始める。


 作品としての欠点は二つ。
 まず、最後のオチの見せ方。
 普通に見ていると、主人公が知る前に観客には分かる構造になっている。
 にもかかわらず、主人公が知る時に、かなり大げさな見せ方をしているので、ややしらける。
 この映画の狙いは真相当てではなく、真相を当てるまでの過程にある節があるので、欠点ではあるが致命的なものにはなっていないのが救いだが。

 もう一つは、「人は誰も、知らない間に他人を傷つけているかもしれない」というテーマを追った作品であるにもかかわらず、監禁犯の逆恨みにしか見えない。
 おまえは知らぬうちに人を傷つけてはおらんのか?そもそも禁忌を犯したのは貴様ではないか。と言いたくなってしまうのだ。


 そうした欠点があってなお、この映画の内容はすさまじい。
 真相を探る過程そのものが復讐になっているという構造の秀逸さに加え、主要人物わずか3人と、登場人物を最小限にまで絞ったことで生まれる濃密な人間ドラマが、この映画の迫力を生んでいると思う。


 血と肉の復讐劇を、それを隠す事無く見せ付ける。
 観客に対して容赦の無い映画だ。

 それだけに、“耐えられる人”じゃないと見ている途中で気分悪くなるだろう。

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