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監督:メノ・メイエス
出演:ジョン・キューザック/ノア・テイラー/リーリー・ソビエンスキー
2002年/洪・カナダ・英/108分/岡田壮平/☆☆☆☆

批評 ヤツは、所詮、人間です

 第一次世界大戦の敗戦後の独逸をさまよう、ド貧乏の売れない変人芸術家ヒトラーと、第一次世界大戦で片腕を無くしながらも、裕福な家庭ゆえに画商を営む冷めたユダヤ人ロスマンの物語。

 ヒトラーをただの人間として捕らえた、異色の映画。

 ヒトラーが、煽動家としての才能を徐々に目覚めさせていってしまう過程と、それにあわせて、潜在的に持っていた反ユダヤ思想が表面化してゆく過程を追う構成はたしかに面白い。
 台詞は仕草はもちろん、ちょび髭や髪の分け方等の外見的変化によって、それまで画かれたことの無い「無害な変人」ヒトラーが、よく知られている「狂人」ヒトラーになってゆく表現は、みていてゾクゾクした。

 こうした、演出や役者の演技を除き純粋に脚本だけ追うと、若干弱い部分があるのも確かだ。
 特に、ヒトラーとロスマンが、生まれの違いはあれど、第一次世界大戦の欧州戦を通して同じ経験をしており、同じような部分を持っている事をもっと強調しておいたほうが良かったのではなかろうか?
 そうすれば、ラストの俯瞰シーンが、もっと活きてきたと思う。

 画のつくりを含め、全体の出来が悪くないだけに、ちょっと残念。

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