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花とアリス
監督:岩井俊二
出演:鈴木杏/蒼井優/郭智博
2004年/日/135分/☆☆☆

批評 岩井だよなぁ、結局

 いきなり結論から入ってしまうが、この映画はものすごく難しい。
 映画としては難しくないのだが、面白いか、面白くないか?と問われた場合、ものすごく難しい。


 なによりもまず、主人公の二人。題名にもなっているハナとアリス (厳密に言えばダブルミーイングなんだが) にある程度感情移入するか、せめて共感できなければお話にならない。
 岩井俊二のこれまでの作品を考えると、ほぼ間違いなく、意図的に作られたであろう意図的な「台詞っぽい台詞」と、わざとらしすぎる演出は、そうでなければ面白くもなんともないだろう。

 次に、もう一人の主要登場人物。
 アリスの憧れる先輩の性格に納得が行くか。こういう男もいそうだが、それで納得が行くか行かぬか。
 私はこれがだめだった。
 最近だと「ジョゼと虎と魚たち」の主人公も納得が行かなかったが、コイツは別の意味で納得が行かない。
 こんな主体性もなければ、論理的思考回路を持ちながら相手のあからさまな嘘を、なぜ見つけられない!?絶対に許せん。

 最後に、画面のそこかしこの遊び。
 脇役がやたらめったら豪華だったり、どう考えても物語り本編と関係ない部分に、尋常でない拘りを見せている部分もある。
 前々から、世界を組み立てることに定評のある岩井俊二ならではだが、そういう部分まで楽しめなければ面白さが半減するだろう。

 映画としても出来が悪いとはいわない。
 これまでの岩井映画にはあるまじきことに、最後の最後まで非常に明るく、見やすい。
 それでも、これまでの岩井映画と同じように、好き嫌いが支配する出来であった。

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