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エレファント
監督:ガス・ヴァン・サント
出演:アレックス・フロスト/エリック・デューレン/ジョン・ロビンソン
2003年/米/81分//☆☆☆☆☆

批評 静かに、強烈に

 コロンバイン高校で起きた高校銃乱射事件の、その一日の高校生たちを追った異色の青春映画。

 廊下を歩く生徒、彼とすれ違い一言話をする生徒、その後ろを歩く生徒...

 というような形式で、複数の登場人物の話を、時間軸や場所を重ねながら繰り返し繰り返し画く。
 一日の、同じ時間、同じ場所を繰り返し繰り返し画くというこの映画の構成上、明確な物語や主人公がいるわけではない。
 カメラは、生活を送る高校生たちを、後ろから冷静に、冷酷に、ただ撮り続ける。

 そこに映し出される彼らは、何がしかの迷いを抱え、何がしかの問題を抱えている、どこにでもいそうな高校生の、ありそうな日常だ。

 そんな彼らが避けられない惨劇に向かって進んでゆく。

 この映画は、避けられない惨劇に向かう彼らの日常を、なすすべもなく見せられる“だけ”の映画だ。

 マイケル・ムーアー「ボーリング・フォー・コロンバイン」のように、問題に挑む作品ではない。
 ただ、そこにある日常と崩壊を、「なぜ?」という素朴な疑問と共に映した映画だ。

 実に強烈な映画であった。

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