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監督:オキサイド・パン/ダニー・パン
出演:アンジェリカ・リー/ローレンス・チョウ/チャッチャー・ルチナーノン
2001年/香・タイ/99分/金丸美南子/☆☆☆☆

批評 前後半の構成の違いが残念

 前半の恐怖描写に対して、後半が弱い。

 視覚障害者が、手術によって視力を回復する。
 この導入によって、「物が見えること」自体をまず特殊な事であるとしてしまう。
 なにが実在し、なにが実在しないのかを誤魔化しやすい映画において、そのトリックを二重に仕掛けているのだ。そのため、中盤までの恐怖描写は秀逸。
 仕掛けが分かっていても、物凄く面白い。

 問題はこの二重トリックが解けて行く中盤以降にある。
 なにが見えているのか?見えている者は何なのか?なぜ見えるのか?が分かって行く過程で、主人公はその重さを真正面から受け止めて行く。
 これは、この映画がホラー映画ではなく、主人公の成長の物語であるということと、「世界はとても美しい」というテーマを考えれば当然だ。
 だが、受け止めて行く結果として、恐怖描写は恐怖描写では無くなって行く。
 なぜならそれは、恐ろしい物ではなく、受け入れるべき物になってゆくからだ。

 「ボイス」の時もそうだったのだが、最近のアジア系ホラー映画は、もしかして恐怖描写は前半で。後半はそれを乗り越える物語という構成が流行なんだろうか?
 出来が良ければそれで良いんだけど、前半の恐怖描写になれると「後半はもっとゾクゾクさせてくれるんだよな」と、ついつい期待してしまい、展開がそれて行くのは、ちょっと肩透かしかも!?

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