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戦場のピアニスト
監督:ロマン・ポランスキー
出演:エイドリアン・ブロディ/トーマス・クレッチマン/フランク・フィンレイ
2001年/ポーランド・仏/148分/松浦美奈/☆☆☆☆☆

批評 生身の人間

 ナチス占領下のポーランド。ワルシャワ・ゲットーを生き延びた一人のユダヤ人天才ピアニストの話。

 物語の主題となっているのは、家族と音楽を愛していた男が、戦争によって文字通り汚くなって行くことにあると思う。
 砲撃戦が繰り返され、崩壊した街で生き残り、探しているのは僅かな食料と水。
 生きる為に、人間を極限まで追いつめてしまう戦争の悲劇がここにあり、また、それだけの悲劇の中にあってさえ、人は、音楽を支えに、人であることが出来るのだ。


 この生き残ることの残酷さは、監督のポランスキー自身がゲットーから脱出し生き延びた、その経験が色濃く反映されているのだろう。
 ナチスにも、ポーランド人にも、ユダヤ人にも、それぞれに悪人がいて、善人がいて、どれかが一方的に善人であったわけでも悪人であったわけでもないことを画いている。
 自身の経験が反映され、過去によりかかった映画はおうおうにして感傷的に成りすぎる映画が多い中、ポランスキーは、原作の力を借りて、歴史を、人を画くことに成功した。

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