貴殿は
1999年5月2日以来
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ドラゴン・ヘッド
監督:飯田穣治
主演:妻夫木聡/SAYAKA/山田孝之
2003年/日/122分/☆

批評 「復活の日」でも見て勉強せい!!

 トンネル内で発生した脱線事故の中、修学旅行の帰りの三人の高校生だけが生き残る。
 状況が分からない中で、狂気に犯された一人から逃げ出すように主人公テルとヒロインのアコはトンネルから脱出。
 外は、灰 (?) が降り積もる変わり果てた世界だった...
 偶然生き残った二人は、自分の家があるからという理由で東京を目指す。

 物語が恐ろしく単調。
 移動する、狂人に襲われる、逃げる、都合よく狂人死亡、逃げおおせる。
 以上、繰り返し。

 その中に、主人公二人の交流 (なにせ最初は同じ学校の全然知らないヤツ) があるわけでも、成長があるわけでも、意外な過去が分かるわけでも、想像を絶する事象の真実が分かるわけでもなく、ただ淡々とそれが繰り返される。

 追い討ちをかけるのは、飢餓感、あるいは終末感の欠落だ。
 飲まず食わずのわりに、登場人物は皆一様に血色が良い。車から弾き飛ばされても、ヘリから落ちても、服は破れない。
 登場人物は一様に薄汚れているように見えるが、血色が良く、工事現場で埃まみれになった程度にしか見えない。
 とにかく全員、切羽詰った感じが無い。

 この描写の甘さは、そうした部分にとどまらない。
 新幹線の客席ドアを開けると連結部分になっており、そこから足を踏み外して下に落ちると、背後にはなぜか先頭車両がある。こいつはどこから落ちたんだろう?
 又、新幹線にはパンタグラフが無い。このままでは走行不能だ。そもそも天井が真っ平なのはとても違和感がある。
 ヒロインは当初、足に怪我を負って、立ち上がるのさえつらい状況だがいつの間にか普通に歩いている。
 噴火中の火山から吹き出し、積もった火山灰の上を普通に歩き転び手を付く。火山灰は冷えているらしい。どういう火山なんだろう?
 水や食料の話がけっこう頻繁に出てくるわりに、平然と数日間飲まず食わずで動き回っているのはどういうわけなんだろう?

 ウズベキスタンに作ったという大規模なオープンセットは確かに見物だと言えるし、ときどき書き割りにしか見えん時があるが、CG もけっこうがんばっている。
 けど、この脚本じゃなにも活かせない。

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