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監督:長澤雅彦
出演:長瀬智也/チェ・ミンス/キム・ジヨン
2001年/日・韓/109分/☆☆☆

批評 役者と脚本に難あり

 最大の失敗は、チェ・ミンスと長瀬智也を組ませてことにある。
 次の失敗は、脚本の弱さだ。

 最初は、完璧に役者としての書くの違いと言えるだろう。
 屋台で語るシーンがそれをもっとも極端に出ている。
 ただ座っているだけでも芝居になるチェ・ミンスと、ギャンギャン吼えるだけの長瀬では別の映画の登場人物を、むりやりワンフレームに治めたような違和感を生み出している。異質とかそういうレベルではない。

 脚本の基本プロットは決して悪くない。スタンダードな成長物語に、銀行強盗を絡めるのも、その銀行強盗の手段も一ひねり聞いていて決して悪くない。
 だがしかし、そのひねり方が問題だし、その見せ方も問題だ。
 ミステリーはいかにしてミステリーになるのか?
 それは、先が読めないように作ることだ。
 それを面白くするためには、先を知らせるだけのヒントをいかにそうとわからないように、それでありながら結果を知ればそうであると分かるように作ることだ。
 この脚本はそのさりげなさ、隠し方に大失敗した。
 どう考えても分かるだろう、という複線は緊張感を失わせ、観客の興味を失わせる。

 加えたひねりは、妙技ではなくいびつに見える。スタンダードではないことを狙った結果、スタンダードに作ったほうがよほど面白かった、という結論にならざるをえない。
 これなら、やはり韓国のスタッフにすべてを投げて作らせたほうが面白かったんじゃないかなぁ。

 この映画での救いは、日本では決して許可の下りないであろうアクションシーンと、渋さを撒き散らすチャ・ミンスに見ほれつつ、脇でキッチリ演技をしているキム・ジヨンに感心できることだろう。

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