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オーシャンズ11
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー/バーニー・マック/ブラッド・ピット
2001年/米/117分/菊地浩司/☆☆☆☆

批評 スタンダードに撮った面白さ

 ベースはいたって単純、ラスベガスのカジノを襲う11人の男達のドラマ。
 主要人物を豪華キャストで固めたあたているのだが、その割に役者の我が侭な自己主張が見えないのは、監督ソダーバーグの手腕だろう。トム・クルーズと違って、クルーニーは大人だったと言えるのかも知れんが。

 ベースはあくまでも、馬鹿騒ぎ映画だった「オーシャンと11人の仲間」だ。物語の基本展開もまったく同じ。
 とは言え、オリジナルが内輪ウケを狙ったとしか思えない上、役者が素のままで遊んでいるだけだったのが、きちんとした映画になっているという点が違う。

 物語に目新しさはない。これは完全にない。
 ラスベガスを停電させる方法はたしかに想像を絶する物 (物理の知識がある人間であれば腹を抱えて笑える) だったが、停電させること事態に意外性はない。
 ただ、その規模がデカイ。
 この映画は全編にそれが見える。定番の展開でも、規模がデカイ。本物のホテルで、カジノで撮影されたという本編は、セットでは生み出されないだろう豪華さがある。
 それれを煽り立てるように撮ったら興醒めだったろうが、それを普通のこととして撮ってしまう。そこにこの作品の面白さが産まれたのではなかろうか。

 役者陣の配置も美味い。
 それぞれなにかに特化したプロフェッショナル、という設定で、他の人間と被ることが無い。他の人間の領分にでしゃばることも無い。
 役が他の役と干渉せず、また演じる役者もでしゃばっていないのだ。

 この二点だけ書くと、ごく普通にスタンダードな手法を守って撮影しているだけに思える。
 言葉にするとその通り。しかし、このスタンダードを守ることがいかに難しいかは、山のように詰まれたクズヒルムが実証している。

 ジャンルの違う映画で手腕を振るうソダーバーグは、やっぱり上手な監督だ。

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