貴殿は
1999年5月2日以来
Counter
人目の挑戦者だ

表  紙

更新履歴

新 日 記

全映画批評

映画批評・壱
2015年版
2014年  2013年
2012年  2011年
2010年  2009年
2008年  2007年
2006年  2005年
2004年  2003年
2002年  2001年
2000年  1999年

映画批評・弐

最低映画への
有罪判決

その小屋
どうだった?

徒 然 草

掲 示 板

翼をください
監督:レア・プール
出演:パイパー・ペラーポ/ジェシカ・パレ/ミーシャ・バートン
2001年/カナダ//100分/☆☆☆

批評 作用しない仕掛け

 最大の問題は、ヒロイン三人のうち、狂言回しの メアリー(ミーシャ・バートン) がその役目を果たしていないということだろう。
 時々思い出されたかのように役割を果たすが、それが有効に機能しているとは言い難い。最後に父親に向かって悪態を吐くのも、義母に向かって悪態を吐いていた冒頭との矛盾を拡大しているだけだ。
 しかも他の二人に比べると、極端に幼い。これは純粋にキャスティングミスだろう。
 寄宿学校に慣れていない感じを出すためのキャスティングなのかもしれないが、ただバランスが悪くなっただけだ。

 他の二人も問題は多い。
 家族への対面の為にポーリー(パイパー・ペラーボ)をすてたトリー(ジェシカ・ペレ)の行動は、あまりにも唐突でポーリーの苦悩に対してあまりにもあっけなく、またその内面が描かれることも無い。
 おかげでメアリーの行動は純愛の果ての狂気というよりも、勘違いして付きまとっているだけの犯罪者。いわゆるストーカーにしか見えない。

 またあっさりしすぎのトリーは、狂言回しにも被害をもたらす。
 自分で問題を解決する能力が無いのをいいことに、メアリーに後を任せてしまうという描写があるが、最初に書いたように幼い彼女に任せる行動はその正当性を欠いている。それくらいパニックに陥っている状況を描きたかったのか?だとしたら他の面で平然とし過ぎだ。
 映画の評価とは別に、自分の人生の選択を他人に任せるという態度も気に食わん。

 ようするに、欠点が他の欠点を補強するという状況になっている。
 アイドル映画のような役者への配慮を無くし、キャスティングが変えれば面白くなっただろう。たとえ同じ脚本でも。

戻る