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ハリー・ポッターと賢者の石
監督:クリス・コロンバス
出演:ダニエル・ラドクリフ/ルパート・グリント/エマ・ワトソン
2001年/米/152分/戸田奈津子/☆☆☆

批評 ジェットコースターファミリームービー

 いまさら物語を説明する必要はあるまい。
 物語としてはあまりにも王道。
 ビジュアル的にもどこかでみた映像の連続で、目新しさは微塵も無い。

 そして悲しき原作物の性を背負ってしまている。
 まずたいていの原作物が陥ることとして、原作のエピソードを一生懸命拾った結果、その展開速度が極端に早くなってしまっている。
 結果、全体的に説明不足だ。
 最後の賢者の石が取り出されるシーンなど、あの説明一回で理解できる人間がはたしてどのくらいいるのだろうか?

 そして、物語の骨格にまったう手を加えず、それでありながらエピソードのいくつかを削った結果、無駄な複線が発生しているのもたしかだ。
 冒頭のかえるチョコについている“校長のカード”など、その最たるものだろう。だってあの謎解きの方法ならいらないじゃん。

 王道の展開、という意味では、本来児童文学として作られた「ハリー・ポッター」に物語的に張り巡らされた高度技巧や、社会的なテーマなどを求める方が間違っている。
 だからこそ、もっと丁寧に物語を作るべきだったのではないだろうか?
 確かにビジュアル的な迫力で、一気に見せてしまうというのも手ではあると思うが、原作がその丁寧な描写能力で世界観に厚みを持たせていたのだから、もっと細かく日常生活を描写し、丁寧に説明を入れることが必要だったように思う。


 この映画の完成度は別として、こういう作品が作られ、そして当たるというのは、新しい観客層の開拓につながるのではないだろうか?
 映画業界では見たことが無いし、取られているのかも知らないが、出版業界では児童書の売上が伸びているという。
 やはり“入門書”的な作品で良質のものが出来、それが売れるのは良いことなのだろう。

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