貴殿は
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監督:リヴ・ウルマン
出演:レナ・エンドレ/エルランド・ヨセフソン/クリスタル・ヘンリクソン
2000年/瑞/154分//☆☆☆☆

批評 愚かな人々の物語

 大人と化して行く子供と、反対に幼児退行して行く大人という構図は、人間の我が侭を恐ろしいまでにリアルに映し出している。

 ただ、人間個人個人の描写の上手さに反比例して、物語の語り口があまりにも冷淡。
 それが、人間描写とストーリーテリングのギャップを生み出してしまっていて微妙に違和感を感じることとなっている。
 人間描写だけ、とかストーリーテリングだけ、で見るとどちらも悪くないので、単純にそのバランスがとれていないだけなのだろう。


 物語としては離婚による本当の被害者は、離婚した二人ではなく、その間で板挟みになる子供であると言う視点は確かな事実なのだろう。
 また、その視点を持ち込んだことはナイスアイディアだと思うし、その葛藤の中で、あるいはその中で強制的に大人の我が侭を見せられた子供が、ある境界線を越えた瞬間に一気に大人と化してしまう恐怖を持ち込んだのは称賛に値する。

 残念なのは、あまりにも大人が馬鹿すぎるのと、子供が一気に大人と化す、あるいは大人を見限るシーン。
 恋愛は綺麗ごとだとは思わんし、けっこう馬鹿になるとも思うは、いくらなんでも馬鹿すぎるのではなかろうか?それとも私の理解の範疇の外にあるだけで、あそこまで行ってしまうのが人なのだろうか?分からん。

 もう一つのシーンは、台詞による説明と画をもっとシンクロさせて、子供の表情を見せてくれたほうがより痛々しいシーンになったのではないかと思う。

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