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エトワール
監督:ニルス・タヴェルニエ
出演:エリザベット・プラテル/オーレリ・デュポン/マリ=アニエス・ジロ
2000年/仏/加藤リツ子/100分/☆☆☆☆☆

批評 美しく、荘厳な、戦場

 パリのオペラ座にある世界最高のバレエ団の裏舞台を写す、初めての映像。
 その美しい舞台の裏側にある激烈な戦いを、カメラは残酷に映し出す。

 舞台の上で美しく舞っている役者達は、学校時代から苛烈な競争にさらされる。
 落ち零れは止めさせられる、という状況の中で鎬を削り、バレエ団に入ってからは四階級と最高位である“エトワール”に分けられる。
 一つでも上を目指す為には、回りはすべてライバル。
 バレエ団の中に本当の友人は居ないと話し、出演役者が怪我をしたと聞けば代役の役者は舞台に出られると喜び、役のプレッシャーに悩む。

 彼らに共通するのは、舞台から戻ってきたときだ。
 舞台の上では美しく見える彼らも、戻ってくれば息荒く倒れ込む。まさに「倒れるように」つかの間の休みを貪る。

 カメラは特定の個人に感情移入すること無く、多くの役者に −時に引退した役者に− レンズを向け、インタビューを写し、舞台裏を見つめる。
 そこにあるのは、優雅にして激しく、美しくて厳しい、残酷なまでに現実的な戦場の光景だ。


 私はバレエに対する知識はほとんど完全に無いし、実を言うと生で見たことさえないような人間なのだ。
 だがこの映画を見終わった後「一度、実際に見てみたい」と思うようになった。
 オペラ座のバレエ団がベストだが、そうでなくとも良い。一度実際の舞台を見てみたいと切に思える。そういう映画だ。

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