貴殿は
1999年5月2日以来
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監督:クリストファー・ノーラン
出演:ガイ・ピアーズ/キャリー=アン・モス/ジョー・パントリアーノ
2000年/米国/113分//☆☆☆

批評 アイディア倒れ

 妻を殺されたショックから、それ以降。10分しか記憶を維持できなくなった男、レナード。
 彼の記憶は、書いたメモと、全身に刻み込んだタトゥ。そして自らで撮影したポラロイド写真。
 ある時レナードは、メモにしたがって男を射殺する。はたして彼は本当に犯人なのか?

 たしかに、男を射殺したという部分から逆にたどることで作られる設定は見事だ。
 レナードの“記憶”を元に過去を再構築する作業が、観客が推測する“過去” −ヒルムの順番としては後− が完全に完全に同化する感覚というのは、みていてとても楽しいものだ。
 ミステリー映画ではよく使われるトリックである叙述トリック (作り手が観客に対してしかけるトリック。一般的には観客に対して意図的に情報を隠すトリックとされている) の改良に過ぎないとは言え、その効果の有効性を高く評価しないわけには行かない。

 しかし、そのテクニックを乱用しすぎたように思う。
 見ていると、小手先の設定を乱用しすぎた結果、物語は無意味に複雑化しただけに思えてしまう。
 そのため、観客の意識があくまでも謎解きに集中しすぎてしまい、物語の持っている「復讐のむなしさ」というものがまったく伝わらない。

 肝心の物語りの複雑さというのも、あれが叙述トリックの発展改良系だと気がついて、その法則さえ予測できれば先が読めてしまう。

 そうした意味で、メッセージ性の一切を無視し、ただ単純に目の前にある情報だけを逐一処理して行く方法 (ハリウッド娯楽大作的見方) で見れば面白い映画だろう。

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