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かあちゃん
監督:市川昆
出演:岸恵子/原田龍二/うじきつよし
2001年/日本/96分/☆☆☆☆

批評 悪人不在の人情ドラマ

 江戸時代を背景に、やむを得ず罪を犯した長男の友人のため、貧乏長屋に住む一家が、母親の号令の元、家族総出で金を溜めるという話。
 こえを主軸に、人間の情や、家族の絆を画いている。

 見終わってなによりも真っ先に思ったのは、善人しか出てこない。台詞でしか出てこない「逃げ出した罪人」まで、実はそんなに悪いやつじゃないという始末。
 これがくどくならないのは、脚本のなせる技だろうし、時折一気に行われる台詞による説明にあきがこないのは、演出のなせる技なのだろう。

 銀残しと言われる技法で作られた、セピア調の画はこの世界に、この物語にマッチしているし、音楽と画の融合も上手い。

 映像面で見るとやはり市川昆の画作りの上手さは圧倒的だ。
 しかし、そう考えると、どれもこれも「今までの市川昆作品」という枠をまったく超えていないとも言えるだろう。
 歳を考えると仕方ないのかもしれないが、安定していてそれ以上の作品が出来なくなっているという面があるような気がする。
 そういう意味で一番気になったのは、前作「どら平太」で見せたようなパワーが無くなっていることだな。

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