貴殿は
1999年5月2日以来
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キャスト・アウェイ
監督:ロバート・ゼメキス
出演:トム・ハンクス/ヘレン・ハント/ニック・サーシー
2000年/米国/144分/☆☆☆

批評 もうどうでも良いや

 “大空港”から飛び立って、“タイタニック”を脱出し、“パーフェクトストーム”を乗り越えて、“ロビンソン・クルーソー”になった男が、数年後“はずかしながら帰って”くる話。

 無人島での生活の中で、人間の、自然への原点回帰を現さず、たとえどんなに苛烈であろうとももう人間は戻れない、というテーマを背景に持ってきたのはみごと。
 しかしながらその展開はあまりにも優等生だ。トム・ハンクス演ずる主人公は、あくまでもそれを理論的に、学校的思考能力でたどり着く。
 そこに自然と向き合って、人類はそこには帰れない、という思想を持ち出すことができなかった。
 また、極限状態で主人公が死のうとし、それを生へのばねにすると言う部分が、台詞のみで語られてしまったのは残念。
 現代社会への憧憬と合わせ、ビジュアル的な見せ場にすることで、人はどんなにあがこうとも前にしか進むことができないと言うメッセージを伝えることができたのではないだろうか?

 ただ、時はすべてを押し流す。という思想が貫かれているのは見事。
 それであるが故に、帰ってきても自分が前にいた場所はどこにもないという現実を見せ付けられる。
 もっとも彼はその後、苛烈な競争社会で己の地位を奪還して過労死するまで働くのだろうが。

 それにしても一時間近く、これといった台詞の無い状況でも観客を引き付けられるトム・ハンクスの演技力は素晴らしいねぇ。

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