シックス・デイ
監督:ロジャー・スポティウッド
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/トニー・ゴールドウィン
2000年/米国/124分/菊地浩二/☆☆
批評 アクションシーンだけでも撮りなおせ
クローニングテクノロジが発達した近未来。人類は、6d 法により人間のクローニングを禁止した。
ある日自宅に帰ると、自分と同じ顔をした人間が自宅に、いた。6d 法が破られた時、まったく同じ人間が、世界に二人存在する。
クローンを創造してしまう科学者の苦悩。クローンを創造させている企業家の歪んだ倫理観。数回に渡りクローニングされている殺し屋の生命軽視。クローン人間自らが苦悩する己のアイデンティティー。
そうした、これでもか!というほどに豊かなアイディアが詰め込まれている物語は、“技術が悪”なのではなく、“技術を使うものが、技術を悪にする”ということをきちんと描くことに成功した。
んが、しかし3流 SF 映画的アクションシーンがそれらすべてを破壊した。
そう、この映画最大の欠点はまさにアクションシーンにある。あまりにも長く、そしてバカバカしいのだ。
それから見れば、多すぎる説明台詞など瑣末的菜問題に過ぎない。