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監督:カン・ジュギュ
出演:ハン・ソッキュ/キム・ユンジン/チェ・ミンシク/ソン・ガンボ
1999年/韓国/124分/根本理恵/☆☆☆☆☆

批評

 一番すさまじいと思ったのは、単純に善・悪の問題として物語を構築しなかったことだとおもう。
 アメリカ映画ではよく見られるが、アメリカ対某国みたいな設定だと、往々にしてアメリカ=正義、某国=悪という図式で作られることがほとんどであることを考えると、これがいかに難しいことか分かるという物だ。
 さらに、さすがというべきか。国民に兵役が課せられてるだけあって、桁違いの迫力を持ったアクションシーン!!
 高速道路上(?)で壊滅したCTX輸送部隊に、ヘリからロープ一本でする降下シーンなどは、感動さえ覚えた。

 そういえば、どっかの批評家が偉そうに「(上に書いた高速のシーン)こういうシーンは、日本人のセンスでは撮れない。だから日本映画はダメなんだ」みたいなことを言っていたが、このシーンを思いついても道路公団なりなんなりが道を貸してくれないということを失念してる
 話がそれた。
 最後の、エピローグ的な部分がちょっと長い感じがしてだらけたが、これさえも、国民性、というより国家のおかれた状況を背景に考え、そのメッセージをくみ取ることができれば十分許せる範囲だろう。
 必見度高し!ただし、韓国の社会情勢を有る程度理解してからな。


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