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エクソシスト【ディレクターズカット】
監督:ウィリアム・フリードキン
出演:エレン・バースタイン/マックス・フォン・シドー/リンダ・ブレア^
2000年/米国/132分/高瀬鎮夫/☆☆☆☆☆

批評 “怖さ”というより“緊張感”

 恐怖映画の原点であり到達点とも言われるこの映画だが、個人的に思うにこの映画の恐ろしさは、訳の分からない恐ろしさに有ったと思う。
 映画の冒頭。イラク北部で発掘された“なにか”がバックにあるらしいという描写はあるものの、なぜあの少女に悪魔が乗り移ったのか説明されない。最後にいたるまで“聖水”と“水道水”の混同の謎も解けない。それであるが故に、恐ろしい。

 実は解釈によっては、彼女があの超常現象を起していた超能力者であるという結論さえ出すことが可能なのだ (そう解釈した人間がいるのかさえ知らないが) 。
 残念ながら(?)、今回のディレクターズカット版によって悪魔が彼女に獲り付いていたことは明白になってしまい、このような解釈が入り込む余地は、ほぼなくなってしまった。
 そう、まったく個人的に思うに今回のディレクターズカット版は説明が多すぎる、ということだ。
 結果的に、今回の版では“恐怖”は薄らいでいると思う。十分に恐いのだが、初代ほどの恐ろしさが無いように感じた。
 もともと、ショッキングカットやショッキングサウンドで観客を怖がらせるタイプの映画ではなく、物語的な恐ろしさと、シーン的な恐ろしさを追求した映画だったのが、その原因だろう。

 毎度のことながら否定的なコメントが多くなっているように思えるが、この映画の完成度は極めて高い。
 26年前の映画。とてもそうとは思えない完成度。未だにこの映画を超えられない現在の映画って、なに?

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