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アンナと王様
監督:アンディ・テナント
出演:ジョディー・フォスター/チョウ・ユンファ
1999年/米国/147分/戸田奈津子/☆☆☆☆

批評

 「エリザベス」に続いて(?)のコスプレ映画である。
 悲しいかな、エリザベスの時も思ったんだがやっぱり時間の経過がわかりにくい。
 時々一瞬でとんでもない時間がたってしまっていると思われる時があったが、説明がないのでちとわかりにくくなってしまったのは残念なことだ。
 それぞれの心理描写にも些末的ではあるが不満が残る。国王があまりにもフランクな時があったり、子供たちの心理描写、特に王位継承権第一位の皇太子が奴隷制に疑問を持つ下りの描写がちと甘い。あまりにも劇的すぎる変化が起こってしまうのだ。
 アンナの与えられた家も王宮からけっこう離れている感じの描写があるのに、朝、平然と王宮で授業を開いて、夕方には普通に帰ってる。このあたりの生活描写の薄さも気になった。
 どれもこれも些末的な問題には違いないんだが、ちょっと些末的な問題が多すぎる感じがする。

 物語の面では見事な完成度だったと思う。
 なにより、西洋と東洋の価値観の違い、キリスト教と仏教の考え方の違いなどをうまく対比させて描く様は見事の一言。
 この監督、それらを無理なくユーモアにしてしまうあたりにセンスの良さを感じた。

 歴史物の宿命か、やっぱり必要最低限の歴史的な知識がないと分かりにくいと思う映画だったことは間違いない。さらに、前半で文句を言いまくったので信憑性には欠けるかもしれないが、見に行って損はない映画に仕上がっていると思う。


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