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遠くの空に消えた
監督:行定勲
出演:神木隆之介/大後寿々花/ささの友間
2007年/日/144分/☆

批評 これじゃだめだ、いろんな意味で

 地方空港の片隅。コンクリートの中に埋まった子供の靴。
 それを前に、男は過去を語り始める。

 基本設定から脚本に至るまで、詰まらないというよりも面白くない。
 骨格が弱いのが原因だろうと思う。

 "日本によく似たどこか"という舞台設定 ("どこにもなかったけど、かつて日本のどこか"ではない) にしたわりに、登場人物に生活感がない。
 子供と大人の対立が背景にあり、それがラストへの大きな布石になっているのに、大人と子供が絡んでいるシーンもほとんどない。
 物語のきっかけになる靴は、存在理由からして弱いし、登場人物には無駄が多すぎる。
 さらに、本編と無関係な描写を入れすぎている。牛糞吹き飛ばしを長々と描写するよりも、男の子二人の女の子への思いを描写しないと、最後の"作戦"動機が弱いぞ。(ただでさえ弱いのに)

 「きょうのできごと」のように、他の映画では無駄だとされる部分を描写する作品であれば、こうした欠点のいくつかは魅力になったのだろうが、この映画はそうではない。
 単に、脚本の練りこみが足りず、無駄が多いだけににしか思えない。

 監督は、現在の邦画界でオリジナル脚本の企画が通らないことを憂いる発言をしていたが、この出来の脚本では、正直、通らなくても仕方ないのではないかと思える。
 発言と行動の豪快な剥離っぷりに、☆ひとつ減点。

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