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監督:小松隆志
出演:北乃きい/勝地涼/平岡祐太
2006年/日/108分/☆☆☆

批評 祟る説明不足

 かろうじて形を保っている、完全崩壊寸前の家庭を舞台に、中学から高校にかけての少女の成長を描いた物語。

 登場人物の説明不足が、いまいち煮え切らない仕上がりに直結してしまっていると思う。

 主人公の少女の描写が秀逸なのはあたりまえとしても、彼女を支える男の子の描写は秀逸。
 これは、脚本演出とあわせて、勝地涼の演技の賜物だろう。
 映像的にはやや無理のある (15歳の北乃きいと並んで「同い年」を語るには、20歳の勝地涼では厳しい) キャスティングだと思うが、性格や家庭の問題を、少ない台詞と行動で見事に表現している。
 狙いは見事に成功していると言えよう。

 だが、他の登場人物を上手く描けているとは言えない。
 真面目一本槍だったお父さんのエピソードは全体的に中途半端だし、家を出て行って一人暮らししている (離婚したわけではないようだが) お母さんは、どんな人物なのかもよく分からない。
 お父さんの自殺騒動を受けて、真面目一本槍から方向展開したらしいお兄ちゃんも、はやり、どう方向転換したのかがよく分からない。
 最終的に主人公を、結果的に主人公家族を救うことになるお兄ちゃんの彼女も、なんだかよく分からん人物になってしまっている。

 登場人物の描写が、原作でどうなっているのか分からない。
 もしかすると、原作では描写があり、それが頭に入っていれば、面白いのかもしれない。
 けど、映画単体では説明不足で物足りない仕上がりになってしまっている。
 面白くないそうな出来なだけに、惜しいぞ。

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