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監督:クリストファー・ノーラン
出演:ヒュー・ジャックマン/クリスチャン・ベイル/マイケル・ケイン
2006年/米/130分/菊池浩司/☆☆

批評 最期のトリックを許容できるかどうかが、作品評価に直結

 同じマジシャンの下で修業を積んでいた二人のマジシャン、ダントンとボーデン。
 しかしダントンの妻であり、マジックのアシスタントをしていた妻が、マジック中に、ボーデンのミスかもしれない事故で死亡すると、二人は犬猿の仲になる。

 ダントン殺害容疑でつかまったボーデンが、獄中でダントンの日記を読み、その日記の中ではダントンがボーデンの日記を読み、さらに他の人の視点も入り込むという、複雑な構造になっている。
 だが、それぞれの画の作り方を、意識させないように、巧妙に変えることで、入り組んだ構造を、入り組んでいると感じさせず、観客にも一切混乱を抱かせない演出はさすがだ。

 役者は言うまでもない。
 ヒュー・ジャックマンにクリスチャン・ベイルにマイケル・ケイン。実力派の豪華な演技も堪能できる。
脚本も、丁寧に張られた伏線、さりげなく示される多くのヒントといい、実に正当な作りだ。
 映画としては、これで十分かもしれない、だが、時代描写やトリックの徹底的なリアリズムに対し、一番最後の、ダントンの瞬間移動トリックがあまりにも非現実的だ。

 ほかの部分からすると、そこだけがマジックでもサイエンスでもない、サイエンスフィクションになってしまっている。

 ボーデンのトリックとの比較や、作品テーマの一つであるアイデンティティの問題を活かすためなのは分かるが、あまりにも唐突で、劇中世界から引き戻されてしまった。
 気にならない人には、気にならないだろう。
 ほかの部分の出来は良いので、これが気になるかどうかが作品評価の鍵になるように思う。

 私は、気になって仕方なかった。
 ここは大減点。私にはね。

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